医療従事者の方へ靴を1万足提供する企画、大変好評だったようです。
https://www.wa-jp.com/news/【応募開始】医療従事者の方へ靴を1万足提供/
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7683/ir_material_for_fiscal_ym/82543/00.pdf (1Q決算補足資料)
1万足の受付に対して応募総数は22,804件に上りましたが、最初は抽選とうたいつつ、
最終的にはなんと応募者全てに靴を提供するという神対応!
これが医療従事者の方々や ORiental TRaffic ファンの心を完全に鷲掴みにしましたね。
非医療従事者も含めて同時期に行った、ECでの購入客へのマスクの無償提供と合わせて、この企画はブランドロイヤリティ獲得に大きく貢献したのではないでしょうか。
危機下で発揮された企画力。
企画の趣旨自体素晴らしいですが、同時に私が「うまいなあ」と感じた部分が3つほどあります。
返報性の原理に働きかける。
人は辛い時に受けた恩は忘れません。
「お返しをしなければ申し訳ない」という心理作用(返報性の原理・法則)が働きます。
コロナ禍で感染リスクを背負い、自由な外出もままならない医療従事者の方々にとって、この企画は大きな心の支えとなったことでしょう。
実際、SNSを見ていても、今後 ORiental TRaffic での購入を誓う方々のコメントを良く目にしました。
この企画を通じてマインドシェアが高まったことは想像に難くありません。
自社 ONLINE STORE への誘導。
この企画に応募するためには、自社 ONLINE STORE への会員登録が条件となります。
ここで一度靴のフィット感を得られた顧客からは、今後EC(しかも自社)でのリピート購買が期待できます。
EC比率を高めて利益率向上を図りたい当社にとって、良質なEC顧客獲得の機会になったのではないでしょうか。
機会損失をPRにつなげる機転。
首都圏メインで店舗展開する当社にとって、4月・5月の営業自粛要請は大きな機会損失となったことは間違いありません。
しかしながら、不測の事態により生じた定番商品の過剰在庫を、販売促進策へと昇華させるセンスには唸らされました。
当社は今期(2021/1期)に山手線のラッピング広告で80百万円、2023/1期に大型プロモーションで470百万円を使うこととしていますが(新規公開時の有価証券届出書より)、その数分の1のコストで潜在顧客の発掘・既存顧客のLTV(ライフ タイム バリュー)の劇的な向上につなげられたと考えれば安いものです。
医療従事者を支援する企業を支援したい。
1Qは大幅赤字(おそらく売上は半減)のスタートですが、オペレーション、財務、そして何より企画力の強さを改めて感じました。
こういった先行投資が起死回生の結果につながり、いずれ株主の期待にも応えてくれるものと信じております。
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