マックス・ギュンター『マネーの公理』を読む。

読書

有名な本ですが、ウォール街で密かにロングセラーとなっている「投機の教科書」という触れ込みだったので、なんとなく読むのを後回しにして実は積読状態でした。

外出を控えていることもあって、重い腰を上げて読んでみました。
「もっと早く読んでおけばよかった」という思いもありますが、むしろ「今だからこそ身につまされるものがあり、このタイミングで読めて良かった」という思いの方が強かったです。

「良薬は口に苦し」に通じるものがありますね。
普段自分が好んで目にするものとは違う見地で書かれたものだからこそ、学びがあります。

投資と投機は全くの別物のとされ、なんとなく「投機イクナイ!」みたいに扱われることも多いです。
ただ考えてみれば、投資とは価値と価格のギャップの機会を見つけて行うものであり、そこには投機の要素も含まれているということを忘れてはいけませんね。

タイトルの通り、マネーに関する教訓とノウハウが、実例を織り込みつつ公理・副公理という形で凝縮されています。
それらの中で私が特に参考になったのは、以下のもの。

  • リスクについて ー 心配は病気ではなく健康の証である。もし心配なことがないなら、十分なリスクをとっていないということだ
  • 希望について - 船が沈み始めたら祈るな。飛び込め
  • 小さな損失は人生の現実として甘んじて受けよ。大きな利益を待つ間には、何度かそういう経験をすると考えろ
  • 機動力について - 根を下ろしてはいけない。それは動きを遅らせる
  • 投機の流行を追うな。往々にして、何かを買う最高のときは、誰もそれを望まないときである
  • 計画について - 長期計画は、将来を管理できるという危険な確信を引き起こす。決して重きを置かないことが重要だ

そして

  • 長期投資を避けよ

    (↑内容は文字通りのものではありませんが、色々と考えさせられます)

コロナ・ショックの痛みを身に刻み、この得がたい経験を血肉に変えるためにも、ぜひ読んでおくことをオススメしておきます。

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この本は個人的にリピート案件となること間違いなしです。初心者以外の方にむしろ響くかも。
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