質疑応答の続きです。
質疑応答(2)
【質問5】
社長は監査法人、シンクタンク、保険会社、投資会社と、当社に入社する前はユニークなキャリアを歩んでいらっしゃる。
研究者であった創業者の浦雄様(実父)とはまた違った道だが、将来タウンズをより大きく発展することを意図したキャリア形成であったのか?
また、そのキャリアを活かすことも含めて、中計のその先についてどのような未来を思い描いていらっしゃるのか、抽象的なもので構わないので教えていただきたい。
(私からの質問です)
(→ ご経歴からして大変頭の切れる方とお見受けしましたので、そこに着目した質問をさせていただきました。)
⇒
当初タウンズに入る予定はなく、独自のキャリアを歩んでいたというのが正直なところ。
ただあるタイミングで、私がジョインした方がタウンズはより発展できるだろうということで創業者の野中と話し合い、2007年に入社したという経緯。
「中計の先」について。
ウィルス等の検体に対して抗体を使ったソリューションにより、「ウェット」な世界で感染症を捉えていくということを、タウンズはこの20年ほどやってきた。
今後は「ウェット」から「ドライ」へと、検体から採ったデータをAIで解析するような方向へと診断は進化していくと考える。
まず「ウェット」で検体の情報を捉える、捉えた情報をAIやさまざまなデータリストを使って解析していくという世界になっていくと思うので、私共タウンズとしてもその方向に歩んでいく。
→ 「ドライ」に向けて種まきをしているのが現在の動きであると、クリアに捉えることができました。
【質問6】
累進配当を続けられなくなるような場合の想定について教えていただきたい。
⇒
まず累進配当を掲げた背景は、どうしても感染症の流行によって売上や利益が一定の影響を受ける構造が現在あることによる。
その状況で利益に対する一定割合の配当をすると、配当額のブレが大きくなってしまう。
業績のボラティリティがある以上、配当に関しては安定的にした方が株主様の利益にかなうだろうと考えた。
28円の起点ということに関しては、さまざまな財務的なリスクを踏まえても継続的に可能な水準で設定しているので、本中計における累進配当が不可能になることは、現時点では想定していない。
【質問7】
1.25/6期のフリーキャッシュフローは、投資額が大きくマイナス。今後キャッシュフローを重視した経営をしていただきたい。
2.海外戦略について、どういったことをやっていくのか?
1⇒
ありがたいアドバイスとして、今後の経営に活かしていく。
2⇒
中計で一部開示させていただいているが、現状20か国以上に代理店を設け、アジアと欧州を中心に製品供給をしている。
欧州やアジアでも未開拓のところはあるので、そこにいかに進出していくかは中計における課題の一つ。
加えて、一か国一か国に代理店を出すモデルだけではなく、あるプロダクトに関してはグローバルなプレイヤーにお任せするという選択肢もあるので、包括的な提携も含め、さまざまなアプローチで海外市場を開拓していきたい。
【質問8】(質問1と同じ方)
期末の配当権利落ちが若干インパクトがある。
中間と期末のバランスを、もうちょっと均等にできないか?
⇒
26/6期の中間配当6円、期末配当22円ということで、確かにバランスは悪い。
今後の課題として検討していく。
【質問9】
プライムへの移行の話があったが、大株主の株式売却を予定しているという理解で良いか?
⇒
プライム移行の目的としては、一義的には中長期的なタウンズの成長戦略の一環として考えている。
(→ 質問の意図を取り違えていらっしゃったようです。)
(質問者:プライム移行には浮動株比率の引き上げのため、大株主の処分が必要だと思われるが、それはいつ頃か?)
個別の株主様の売却予定に関しては、ご回答を差し控えさせていただく。
→ さすがにリップサービスはありませんでしたね。
【質問10】(質問1,8と同じ方)
Craifやアイリスとの業務提携について。
貴社のメリットが薄いように感じるが、いかがか?
またCraifはIPOを予定していると認識しているが、その際に当社にはどんなメリットがあるか?
⇒
Craifに関しては、彼らの持っている癌の新しい診断キットを、タウンズの販路を使った国内の医療機関への販売支援を考えている。
加えて、将来に向けてはマイクロRNAを使った新しい技術は癌以外にも応用が利くだろうということで、例えば認知症のような、新しい疾患向けの新しい検査手法を一緒に開発することで、新たなタウンズの収益源の確保につなげていきたい。
アイリスは、nodocaという喉の中でカメラが撮影した画像によって感染症の有無を診断する、新しい検査方法を考えておられる会社。
こちらに関しては(タウンズの行っている)抗原検査との棲み分けが可能であると考えていて、検体採取が気になる方がいらっしゃるケースや、検査キットが品薄になった場合のことを想定すると、プロダクトと営業基盤からして相性が良いと思う。
相互に補完しながら、広く、深く市場を押さえることができると考えている。
投資先が仮にIPOした場合については、基本的には戦略的な提携をしていくことを考えているので、EXITに関してはその時点でのパートナーシップの状況に応じて適切に判断して参りたい。
(質問者:Craifは生産の方には絡まない?)
当初の提携内容としては、医療機関向けの販売を支援していくということ。
【質問11】
新しい工場が完成した時点で、工場見学を行う予定はあるか?
当社は何ラインで始められ、将来的にはどこまで広げられる予定か?
⇒
工場見学の具体的な計画は無いが、しやすい設計にはしている。
先々で地域の方や株主様を含めた、何らかの機会は考えていきたい。
生産ラインに関しては、企業秘密として差し控えさせていただく。
【質問12】
近年、国内外で主にマダニが媒介する感染症SFTSが拡大傾向にあるが、ペットから人に感染する例もあり社会問題となっている。
検査技術を応用してSFTSへ展開することは可能か?
また、ペットの検査薬分野への展開の計画はあるか?
⇒
弊社の開発部門ではさまざまな分野に携わっているが、ダニに関しては現時点では入っていない。
今後の検討課題とさせていただく。
動物・ペット向けに関しては、幅広に検討していく中で、検討対象として排除するものではないと考えている。
質疑は以上となります。
(10:44)
この後議案の採択を経て、閉会となりました。
(10:45)
所感
野中社長は抑揚を付けてお話をされるタイプではなく、必要以上のことも言わず、淡々と要点を端的に述べられるタイプの方とお見受けしました(報告事項の短さにもそれが現れている気がしました)。
よって、質疑の数の割には「株主総会としては」少し物足りなかったというのが正直な感想です。
ただ、ご経歴から推察される「飲み込みが早い方」「頭の回転が速い方」だという私の中のイメージが総会参加を通じてより強化されましたので、昨今の資本業務提携を通じて獲得したノウハウの活用による新たな成長を、大いに期待したいところではあります。
「総会の評価としては」★3つ寄りの★★☆☆☆とさせていただきます。
なお、沼津という総会の場所、そして他社と被りにくい決算時期は、トラベラーとしては非常に魅力的ではあります。
お昼に沼津港に行けたり、伊豆・箱根・湯河原あたりに泊まるのに便利であったり。
ということで、都合が付くようなら来年以降も参加を検討したいと思います。
(終わり)
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