島津製作所株主総会2024(1)(★★★☆☆)

株主総会・説明会

東京の味の素に参加した翌日に京都へ移動し、2年連続、2回目の参加です。

2025年3月で150周年になる、老舗企業ですね。

今回は自分の投資仮説の検証をすべく、質問をするという目的がありました。

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株主総会

日時・場所・お土産

2024年6月26日(水)午前10時

京都市中京区西ノ京桑原町1番地
本社 大ホール

お土産 無し


大ホールは225席用意されていて、埋まっていたのは100席前後といった感。

壇上の皆さまは、社内取締役の方々はダークスーツでビシッと揃っていたのに対し、社外取締役の方々のほうはマリンブルーのスーツであったり着物であったりとバラエティに富んでいて、そのコントラストが面白かったです。

議長は山本社長。

監査結果報告については、招集通知の記載ページの案内のみ。
報告事項については、概要は映像及びナレーション、対処すべき課題については山本社長によるスライド付きでの説明でした。

詳細は動画でアップされておりますので、ご興味のある方はご確認いただければと思います。

決議事項は以下の通りです。

  1. 剰余金の処分の件
  2. 取締役8名選任の件
  3. 監査役1名選任の件
  4. 補欠の監査役1名選任の件
  5. 取締役等に対する株式報酬制度の内容改定の件
    ~ 制度改定の目的(株価変動のメリットやリスクについて株主と共有)、及びこの改定は役員報酬全体の水準を引き上げるものではない旨、丁寧に説明されていたのは良かったです。

(10:27)

質疑応答(1)

(理解促進のため、構成・内容には若干手を加えています)

山本社長が全ての質問に回答されていました。

なお、質疑応答要旨(事前質問を含む。なお事前質問及びそれに対する回答はウェブ上に載せるということで、会場の場では触れられておりませんでした)はホームページに記載されてはおりますが、ここではニュアンスも含めて記録に残しておこうと思います。

【質問1】
リカーリング比率について。
シスメックス社は試薬とサービス&サポートで売上の7割を占める状況で、ストックビジネスとしてのビジネスモデルが浸透し、それゆえに高評価に繋がっていると認識している。
当社の場合、リカーリング比率としてどの程度の水準を目標としているのか、それがあったとしてアピールしていきたいというお考えがあるのかどうか、お伺いしたい。

(私からの質問です)

(「シスメックスのような捉え方をされれば、PERの引き上げにつながるのでは?」という仮説を持っていたので、この質問をしてみました。)

リカーリングビジネスについては、私共としては欧米系の分析機器を扱うメーカーを比較対象として検討している。
それらの会社は、50%、あるいは会社によっては60%、70%くらいのところもあるが、そのくらいの比率で製品販売を行いながら消耗品的なものを売っていくビジネスを展開している。
私共もそこに向けて展開していきたいと考え、過去から色々なことに取り組んでいる。

最初の件のご回答を申し上げると、50%超を目標数字として持っている
そこに向けて、試薬を作り販売するリカーリング事業を営む日水製薬を買収したり、その前にフランスのアルザキム(試薬メーカー)を買収したりしている。
私共も自社内で試薬や消耗品の開発を行うが、M&Aを含め外部の力を使いながら、リカーリング事業を拡大していきたい。

このアピールに関しては、リカーリング比率を決算の都度発表させていただいている。
徐々にではあるが増やしているところであり、引き続きアピールしていきたいと考えている。

→ 目標数字を聞くことができました。現状は30%台半ばなので目標とはまだ乖離あり、時間もかかりそうではありますが、自分が当社に期待していた方向性については外れていないことが確認できました。

【質問2】
世界中で事業を成長させていくにあたり、各地の大学やパートナーの協力を得るためにも、知名度が必要なのではないか。
テニスやラグビー等、スポーツ振興に力を入れられていると思うが、大会のスポンサーになったり冠大会を開催させるなどして、知名度を上げていくお考えはあるか?


当社はテニスの冠大会を5回やらせていただいている。
スポーツを通じて知名度を上げていく活動も、長年やらせていただいている。
ただ世界に向けての冠、というのは無く、これからやるかどうかも検討はしていない状態なので、今ここですぐにどうこうということは申し上げられない。

ゴルフでは西郷(真央)プロを応援させていただいており、彼女には海外で活躍いただきたいということでスポンサーをやらせていただいているが、先日は7位(全米女子プロ)の成績を収めている。
いつも「SHIMADZU」のロゴの入った帽子を被っていただいており、グローバルに発信されるように意識している。
そういったことの効果を見ながら色々なことを検討していきたい。

一方、知名度を上げることに関して私共が大事にしているのは、世界での学会であったり、先生方が集まられる会合で、プラチナ・スポンサー、ゴールド・スポンサーといった形でスポンサーになり、「SHIMADZU」という名前を知っていただき製品をご覧になっていただくこと。
密にお話もさせていただきながらイメージを高めることで、共同でやらせていただくことに繋げる活動を世界中で進めており、こちらは力強く継続して参りたい。

【質問3】
不透明な世界情勢が続く中、中国の比重が非常に高い。
今後の中国での事業展開をどのようにお考えか?
米国重視でいくのか、中国重視でいくのか、両方にらんでいくのか?


米大統領選も控えており、米中の関係、日本との関係もどうなるか分からないといったように、不透明な時代にある。
その中で私共は、米・中、両方にらんでいく。
中国の事業比率は20%近くあり、大事な市場
一方、北米と欧州は当社の中で占める割合は、売上でいくと一桁台。
この2つを強化していき、相対的に中国の比率が下がっていくことを思い描いている
まずは米国ということで、R&Dセンターを作り、世界でトップを走る製薬・臨床といった分野で、我々がお客様と一緒に新しい価値を創り出し、もっと事業を伸ばしたいと考えている。

中国に関しては何が起こるか分からないと覚悟しており、中国の事業をどうするか、中国だけで2千人の社員がおり、家族も含めれば実に多くの方に貢献いただいているので、これを見捨てるわけにはいかない。
何かあった時のために、中国は中国国内で事業を展開し、完結できるような体制を作っておこうとしている
開発ー製造ー販売ーサービス、事業全体を回せるように、特にものづくりを強化している。

世界で見るとインドもとても大切な地域となってくる。
米国をにらみながら中国も考え、加えてこれからインドをどう強化していくかということを役員で検討している状況。

→ 昨年も同様の質疑がありましたが、事業価値のある中国については中国単独で完結できるようにしておく(だから心配しないで)、ということですね。

(続く)

派手さは無いですが、成長を継続させるべく、着実に歩みを進めている会社ですね。
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