株主総会に続きまして、5分間の休憩を挟んで説明会です。
題して「前田工繊グループが今考えていること」。
説明会
スライドに沿って、前田尚宏社長が 以下の2つについて説明されました。
- サステナビリティに関する取り組み
- 中期経営計画「グローバルビジョン∞」PARTⅡ・Ⅲについて
サステナビリティに関する取り組み
・サステナビリティ委員会の設置
・環境配慮型製品づくりの推進
・Co2排出削減への本格的な取り組み
(太陽光発電システムの運用開始、廃棄物リサイクルの強化、リサイクル原料を使用した製品づくり強化)
・ESG+”H”=人材育成
(先輩による研修「土木の寺子屋」、製品改善発表会、MAEDA AWARD)
・社内向けIR「真・善・美」
→ 前田社長自ら社内決算説明会を実施するものです。社員に真実(数字)を知ってもらうことに重きを置くこの取り組みは、大変素晴らしいと思います。
中期経営計画「グローバルビジョン∞」PARTⅡ・Ⅲについて
中期経営計画のPARTⅠは今期までとなります。
2027/6期、2031/6期とステップを踏み、売上高1,000億円、営業利益200億円を目指すことを念頭に、今期中に次期中期経営計画を策定するとのことでした。
その中で注力していく3つの分野について、詳しい説明がありました。
国土強靭化
今後が予算がつくなどして有望な分野として、以下を挙げていらっしゃいました。
・「流域治水」の本格的展開
・「インフラ老朽化対策」~河川・ダム・砂防・海岸・港湾施設
・耐震補強
・斜面崩落防止対策
新規事業
ヒューマンインフラ事業
・人間のQOLを向上させるコト・モノに、自社製品開発とM&Aで注力。
・現在鰯から飼料を製造している釧路ハイミールを使い、健康食品へ展開できないか模索。
ヘルスケア分野への展開
・マスク・ガウン以外のメディカルプロダクツを開発。
・合成木材の新たな使用分野を開拓 → 病院施設・リハビリセンター等。
アウトドア分野への展開
・合成木材を使った、グランピング施設のデッキ施工。
・未来テクノ「MI」~自衛隊仕様の頑丈なバッグ。
→ 展開できる事業分野の幅広さを実感致します。
海外展開
現在海外売上比率20%のところ、50%を目指すとのことです。
ソーシャルインフラ事業(土木・建設資材)
世界の災害発生はフィリピン・インドネシアなど、アジアが飛び抜けている状況。
ASEAN地域での災害TOP3 ①洪水 ②暴風雨 ③地震 に対抗できる、災害に強い国土づくりに貢献。
経済成長を維持するための、気候変動対応に必要な投資に狙いを定める。
BBS
・F1&NASCARへのワンメイク供給をテコに、アフター市場を深耕。
「地方から世界へ」を合言葉に、アジアでの市場開拓を進める。
・EV車・PHV車向けホイール(OEM)の開発。
・販売ネットワークの拡充。
今期3Qから4Qにかけ計画を作成していくとのことで、11:08に終了となりました。
所見
質問の数は少なく、私の意図もうまく伝えられなかったので株主総会の方はちょっと残念な形になりましたが、説明会の方は事業分野の幅広さとそれぞれの成長の可能性を感じられるもので、充実した内容でした。
帰り際、山田さんが近寄って来られて、
「先ほどは(会長が)ご質問にうまくお答えできず申し訳ない。土砂災害の予防に対応できる商品は用意しているし、話もたくさんある。国も実際に災害が起こっている以上、予防に力を入れるべく予算がつくので、大きなビジネスになるはずです。ご質問の趣旨はそういうことですよね?これからもよろしくお願いします」
と、しっかりフォローして下さり、ありがたかったです。
(さすが一度は破綻したSHOEIの企業再建を主導されただけあって、目配り・気遣いが素晴らしいです。)
山田さんが社外取締役でいらっしゃる間は、できるだけ足を運びたいですね。
株主総会そのものは物足りなかったですが、全体を通しての評価は★★★☆☆とさせていただきます。
(おまけ)
終了後、とある方にご紹介いただいた近くの回転寿司屋さんでお昼をいただきました。
のどぐろ炙り・白エビ・大トロの三種盛りなど。
魚屋さん直営ということもあるのでしょう、大変美味しゅうございました。
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コメント
きっちりフォローされるところはさすが山田さんですね。
山田さんがいる限りこの会社いい感じさえします。
なんとなくですが、ご紹介いただいている株主総会の中で説明会もきちんとしているところが体感的に多い気がします。やはり説明会もするところは誠意があっていい感じですね。
説明会を開いていただけるということは、個人投資家のことを大切にしている表れでもあると思いますね。
ありがたいことです。