価値創造のシステム。

投資スタンス

企業は、企業を取り巻く各ステークホルダーとの間で、財や役務の提供に対して対価を支払う等のさまざまなやり取りをし、その過程で価値を創造し、またその分配を行っています

私は「価値創造システムの輪の中心に、企業が存在する」と考えています。

優れた企業は、長きにわたってより多くの価値を創造し、各ステークホルダーを豊かにしながらこの輪を広げていくことができる。

近年は特に、このイメージを持ちながら各ステークホルダーの存在、そしてそれらとの関係性を意識しながら企業を診るようにしています。

このシステムは、誰かの大きな犠牲のもとに成り立つような類のものであってはなりません。

・自社だけでなく、顧客にも価値をもたらす商品・サービスを提供しているか。
・仕入先を買い叩いていないか。
・労働者から搾取していないか。
・質の良い金融機関と取引ができているか(これ大事!)。
・しっかりと税金を納め、地域社会にも貢献しているか。
・そして、株主を大切にしているか。

これらのバランスを欠くようでは、ゴーイングコンサーンとしての在り方に問題があると言えます。

各方面へまんべんなく配慮することは、当然ながら儲かっていないとできません。
資本の効率性が高く、付加価値のあるビジネスを手掛けていることが前提となります(数字上にも表れます)。

そう考えた時、株主として苦楽を共にできる(「同じ船に乗れる」)ような、本当に投資すべき企業が見えてくるのではないでしょうか。

全てのステークホルダーを満足させるとまではいかなくても、明らかに多方面への配慮が見られる企業を優先的に選択していきたいものです。
それは自ずとESG投資にもつながっていくことになりますから。

この見方のおかげで、投資先候補をかなり絞り込むことができるようになりました。
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