昔の四季報を見て実感すること。

投資スタンス

私は近年あまり直近の四季報を見ることはなくなったんですが、部屋にある昔の四季報に関しては時々見返すことがあります。
(年に1回買うかどうかといった感じで、あまり手元に残っていないのですが…)


なぜ見返すかというと、「当時、この企業を自分は買えただろうか?」と検証するためです。

最近のお気に入りは、2011年夏号。
東日本大震災の発生から間もない号です。

当時はアベノミクス発動前で、PER一桁が当たり前でした。
十倍台後半だと「ちょっと高めだな」という印象(笑)

まだ個別株投資の経験の浅かった私は、当然のごとく一桁台のものを中心に集めていました。

ただ今見返してみると、素晴らしい企業はこういう時代であっても、それなりのPERが付いていたことに気付きます(既に成長株としての定評はありました)。

【2413】エムスリー ROE予31.6% 予PER35.5倍
【3769】GMOペイメントゲートウェイ ROE予19.5% 予PER30.1倍
【3064】MonotaRO ROE予29.0% 予PER18.1倍(今見ると、全然高くない!)

これらは、この後の十年で数十倍になる株です(笑)

今なら、「それぞれの企業のPERの居所は事業の安定性や成長性によりけりで、素晴らしい企業は高くて当然」ということを理解しておりますが、当時はそんな知識はありませんでした。

素晴らしい企業を「まずまず」安く買える絶好の機会を、みすみす見逃していたなと…

特にMonotaROには相応の興味があったものの、「復興需要で買われているのが嫌」といった些末な理由で見送った記憶があり、機会損失感が半端ない(泣)


昔の四季報を見ていると、長期間投資を続けていれば、素晴らしい企業を持ち続けていれば圧倒的なリターンが生まれるということが分かります。

でもそれ以上に、たくさんの企業を調べたことを通して、知見や分析のスキル(一例を挙げれば、アナロジーの想起)が着実に身に付いていき、「切り口」や「武器」が豊富になったことを実感します。
(当時の自分の未熟さを痛感しつつ…)

知らず知らずのうちに、株式投資を通じて自分自身への投資も行っていたということですね。

「なんでよりによってこの株を当時買っていたんだ!?」と、反省することしきり。
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