マザーズの「キラキラグロース」に触手が伸びないワケ。

投資スタンス

夏の真っ盛りにこの世の春を謳歌していたマザーズのグロース銘柄群ですが、私はどうも関心を持つことができません。

値動きそのものに関心が薄いというのもあるのですが、根本的な理由はそのビジネスのあり方にあると思っています。

私は10年後も価値創造を続けている企業、社会的課題を解決し続けている姿が想像できるような企業へ投資したいと考えております。

マザーズの企業、特に「キラキラグロース」は設立からの歴史が浅く、そのイメージがなかなか持てないんですよね。

ネットの中で完結してしまうような、無形資産(しかもバランスシートにも載らないような)に依存し過ぎているものが多くて、バランスシートが軽すぎます。
資産の過半が現預金という企業も目立ちますよね。

これでは参入障壁をなかなか意識できず、まだ見ぬ新興勢力や経営資源に勝る大手にどこかでひっくり返される懸念がぬぐえません。

バランスシートへの意識。

やはり自分は、バランスシートが「そこそこの」重みをもっている企業が好きです。

メーカーや小売、人手を介するサービス業(拠点網が必要)がそこそこのウェイトを占めていますし、そうでない業種でも、参入障壁の存在が十分意識できるだけの実績が積み上がっているものを選んでいます。

モノ(商品・製品)・固定資産がビジネスに介在する業種であればあるほど、かえって無形資産の強みが浮き彫りになると思うのです。

同じようなモノを売り、サービスを提供しているように見えても、バリューチェーンの作り込みに圧倒的な違いがあって、その結果として競争優位性が築けており、新規参入を寄せ付けない。

バランシートがそこそこ重みを持っていながら、そこに表れない部分に真の強みがある。

そんな企業が好みです。

言い換えれば、ROIC(投下資本利益率)が有効に機能するような企業ということですね。

違うモノサシ。

マザーズの「キラキラグロース」を評価するには、また違うモノサシが必要だと考えます。

残念ながら私はそのモノサシを持ち合わせておりませんが、「目を引く成長は競合を呼び寄せてしまう」という考え方が頭の中に根強くあるので、たぶんこれからもそのモノサシを得ようとは思わないでしょう。

私がこれらの企業群にエントリーするためには、自分のモノサシが通用するような、ある程度の時間がどうやら必要なようです。

蛍光灯には虫が集まる。
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コメント

  1. キラキラ より:

    今年IPOのNexToneなんかは、安くなれば、ろくすけさん好みの銘柄かなと妄想してますw

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