情報収集の達人であり思考の達人でもある、フリージャーナリスト・作家の佐々木俊尚さん。
パーソナリティを務められているVoicyは耳にとても心地よく、私の散歩のお供にもなっているのですが、いったいその知的生産はどのようなスキルを活用してなされているのかに大変興味があり、手に取ってみることにしました。
私も程度は低いですが、日々アウトプットをしている身ということもありまして。
ネットは「何」を見ればいいのか、SNSをどう使いこなすか、情報整理にはどんなツールを使ったらいいか、本は「何を」「どう」読めばいいか etc.
もちろん、こういったノウハウの部分も役に立つのですが、意識の持ち方や頭の使い方の部分に、よりこの本の価値が感じられました。
・集中力をつけるのはあきらめよう(この社会において、「スマホをしまえ」には無理がある)。
・「持続しない集中力」「散漫力」を利用してしまえばいい。
… このあたりの記述に、救われる方も多いのではないでしょうか。
・「頭の中に保存するもの」と「脳の外側であるコンピューターへ保存するもの」を区別する。
・「無意識の領域のコビトさんたち」が自由に働けるように、環境を整備する。
—「情報は乱雑でもかわまない」「頭の中はクリアに」
また「ワークライフバランス」を取るのではなくて、「ワークライフインテグレーション」を勧めている点も、自分にはタイムリーでした。
アーリーリタイアしてからというもの、投資、アルバイト的なお仕事、生活、旅行といったものを切り分けずに、なんとなくフラフラとあいまいに生きている感覚がありました。
佐々木さんの軽やかなライフスタイルを知り、またこの本を読んだおかげで、それら全てを自分の人生として全体最適化されるように統合してしまえばいい、その中からあらゆる知識を区分けせずに自分の「知肉」としていけばいいのだと、勇気付けられました。
知的生産に興味のある全ての方にオススメの本です。
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