昨夜はラジオNIKKEIの「北野誠のトコトン投資やりまっせ。」にゲスト参加させていただいたのですが(聴いてくださった方、どうもありがとうございます!)、本放送でも事前の打ち合わせでも話題になったのが、某幹事長代行の「株主利益を人的資本へ投入」という発言でした。
ここでいう「株主利益」が何を意味するのか(キャピタルゲイン+インカムゲイン?あるいは別の何か?)よく分かりませんが、ここには「株主から分捕る」という意識が見え隠れしているように思います。
仮に私に振っていただいたら話そうと思っていたことを、ここに二つ記しておきます。
一つは、経済活動が活発になり、労働需給がタイトにならないと、賃金は上がらないだろうということです。
必要なのはそのための環境を整えることです。
現政権からは「改革」「規制緩和」といった、経済の活性化につながるようなキーワードが全く出てこないのが大変気になっています。
人為的に企業に賃上げを直接働きかけるといった、上から目線の行為がうまくいくとはとても思えません。
もう一つは、「利益」の波及効果を無視しているのではないかということです。
生み出された利益は、まず第一に事業への再投資に充てられるべきだと考えます。
事業に再投資することで、まっとうな企業であればその価値は複利で時間とともに増えていきます。
その増えていく価値から、従業員「も」株主「も」恩恵を受けていけば良いのです。
さらに付け加えれば、価値が増えていけば、自ずと企業が納める税金も年々増えていくことになります。
従業員「か」株主「か」ではなく、全体のパイが増え、ともに豊かになるにはどうしたら良いか、きちんと整理した上で発信して欲しいものです。
流れている情報を見る限りでは、「成長」⇒「分配」のロジックが全然見えないのが恐怖感をおぼえる大きな要因ではないかと思っています。
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コメント
30年間改革だイノベーションだっていって縮小し続けてきたからなあ
さすがに皆だまされなくなってきたってことじゃないか?