ホルダーになったのは今年に入ってからですので、今回初参加になります。
IRは比較的充実しており、決算説明会等の動画から青柳社長の人となりもなんとなくうかがうことはできるのですが、やはり生で拝見したいということもありまして。
御自慢の竹芝の新オフィス(写真のビルです)にも行ってみたいというのもありました。

株主総会
2025年6月24日(火)午後1時
東京都港区海岸一丁目16番1号
銀座ブロッサム中央会館
お土産 無し
会場は竹芝桟橋を見下ろせるスペースで、とても眺めがいいです。
23席セットされていたと思いますが、参加はわずか7名。
周りにいらっしゃる社員の皆様の方が圧倒的に数が多く、エレベーターを降りた瞬間から圧を感じて本社オフィス入口のロゴも撮れない感じでした(苦笑)
議長は青柳社長。
なお、青柳社長はいつも通りのラフの格好で違和感は無かったのですが、役員の皆様全員も「GSX」のロゴの入った白いパーカー(ホワイトハッカー⇒ホワイトパーカー?)を着ていらっしゃったのは面白かったです。
監査報告は、常勤監査等委員の井上取締役から。
事業報告は「決算説明資料」を使いながら、青柳社長は自分の言葉で説明されていました。
(これは良かったと思います。)
資料には無い点を中心に、以下に印象に残った内容を列記しておきます。
- ここ4年半で時価総額は約6倍。今(株主総会時)の時価総額が約500億円、目標としている1,000億円にはその半分の期間、2~3年で到達したい。
- 業績が伸びているにもかかわらず、株価は2023年から2年ほど停滞していたが、サイバーセキュリティを育てなければならないという世の中の風潮の強まりや政策の後押し、そして業績のボラティリティが高い会社ではないという認知によって、その状況を抜け出せそう。
- この間、グロースコアとほとんど同一のパフォーマンスで、グロースからお金が抜ける状況に連動してしまった。
グロースに居ていいのか、上のステージも射程圏に入る中、どちらがいいのかを考えている。 - 持分法適用会社2社のうち、ブロードバンドセキュリティは苦労しており「のれん負け」をしていて、経常利益にはマイナスに働いている。
どこかのタイミングでM&Aを考えているが、元々実力のある会社で当社との事業面のシナジーも強いので、会社として全面的に建て直しに入っていて、いつか一緒になるための準備をしていきたい。 - 配当性向は現在31%で、中間配当もさせていただく。
配当性向は年々上げていきたい。 - QUOカード優待が不評で、「ふざけんな」などとたくさんお叱りの声もいただいた。
もっと喜んでいただけるような、GSXらしい優待を考えていきたい。 - 6/1に株式分割を実施したばかりだが、また株価が4,000円、5,000円になってくれば、個人の方に買いやすい形に再度分割を考えたい。
(13:28)
ビジネスモデルや成長戦略に関することは当然のこととして、株価・時価総額を意識したご発言も多く、しっかりと投資家の方を向いた経営をされているという印象です。
議案は以下の通りです。
- 剰余金処分の件
- 定款一部変更の件
- 取締役(監査等委員である取締役を除く。)10名選任の件
- 取締役(監査等委員である取締役を除く。)の報酬額改定の件
(13:30)
質疑応答
(理解促進のため、構成・内容には若干手を加えています)
青柳社長が一部を除き、基本的に対応されていました。
【質問1】
- プライム市場上場に関して。
今約500億円の時価総額に関しては問題ないと思うが、流動性の点で御社は苦しいのではないか?
先ほど言及された、ビジネスブレイン太田昭和の株式売り出しがあれば、それが株価への悪影響が懸念されるが、それに関して可能な範囲で教えていただきたい。 - ブロードバンドセキュリティ(BBSec)のM&Aをいつかは考えているというお話があった。
社長が社外取締役をされている会社を悪く言うつもりはないが、御社の優良性と比較すると同社は若干落ちるというのが株式市場の見方であると思う。
単純に合併すると収益性は落ちる、株式発行をすれば希薄化する、結果として株価は下がる方向に行くのではないか?
この辺りについての考え方についても、可能な範囲で教えていただきたい。
1⇒
流動性に関しては、プライム市場に上がる条件はほとんど満たされてはいるが、株価を押し上げるという観点で流動性を上げていきたい。
ビジネスブレイン太田昭和は39%当社の株式を保有しているが、20%台前半くらいまで落とす方向で、筆頭株主ではいたいという先方の意向を踏まえて話をしている。
機関投資家が裏にいるブロックトレードをするという形と、少しずつ、例えば年間3%ずつとか、さほど株価に影響しないように市場に売り出してもらうという形も考えている。
いずれにせよ、2,3年の間に流動性を高めることは明らかにしようと思っていて、その時に株価に一番影響しないやり方を考えている。
むちゃくちゃうちの会社にとっては重要事項だと思っており、毎日この話はしているところで、今年度中に動き出しだとか結果が出せるようにしたい。
まとめると、ポジティブに流動性を高めるために動いていて先方の了承も得ているので、後はやり方次第だけという状況。
2⇒
BBSecに関しては悩みの種だが、まず単純合併を早期にするということはあり得ない。
するとしたら、優良会社に戻してからかと。
今年の業績は昨対で割れ、株価は当社が買った時より3割くらい下がっている状況。
一つはこれをボトムとして膿出しを行っていたということがある。
BBSecはこの1年間、事業構造の変革を行い、ビジネスのやり方を変えてきた。
それが上期までうまく行かなくて、そのビハインドを取り戻せなかったのが停滞の理由と思っている。
また経営体制の問題として、経営者のリーダーシップであったり周りを支える経営陣と一丸となった経営方針・経営戦略など諸々、全ての要素で落ちるべくして落ちているという印象。
一方、去年当社が20%取得した時も時価総額60億円程度、PERも11倍くらいだったので、サイバーセキュリティの売上高70億円で営業利益7億円の会社としては、もの凄く低評価をされているところがあった。
我々を含む株主である事業会社4社が一丸となってシナジーを出して経営改革をし、事業を伸ばしていく方向に完全に振れられれば業績はおそらく伸びていき、IR・投資家に対するメッセージ・配当等を全くやらなかった会社が対話を増やす会社へと変わっていけば、通常の会社に戻るはず。
今、サイバーセキュリティ業界の平均的なPERは30~40倍なので、少なくとも20倍くらいまでは上がっていけるかなと考えている。
そうなった時には、当社がのれん勝ちをしている、のれん代より取り込む利益の方が高まっている状態に来期にはなっていると考えている。
その先で、当社としてそのままでいいのか、それとも中に完全に取り込んで吸収した方がいいのか、最適な方法を選びたい。
重い荷物をそのまま取り込むつもりはなく、M&Aはもちろん、売却ということも考えていて、そこはシビアに見ている。
→ 流動性の問題、不透明感のあったBBSecの扱いについて、ある程度方向性がクリアになりました。ありがたかったです。
【質問2】
- 教育事業におけるリスキリングの助成金の影響度について。
かなり大盤振る舞いで御社も業績を伸ばしていらっしゃるが、助成金を織り込んで御社に発注されている割合はどの程度あるのか? - 御社の動画を拝見させていただいたが、あまりAI・生成AIに関して機会であったり脅威であったりといったご説明がなかったように思う。
AI・生成AIが今後のセキュリティビジネスにおいて機会となるのか、あるいは脅威・リスクとなるのか、その辺りのお考えをお聞かせ願いたい。 - QUOカード優待について。
あまりいい評判ではなかったとのお話があったが、投資家からそういう反応が出るということは比較的容易に想像できたのではないか?
一度決められたものに関して、1年足らずで「やはり見直したい」というのはややお粗末ではないか?
当時狙っていたことと、それがどのくらい達成できたのか、あるいは達成できなくて見直したいということなのか、その辺りについてお聞かせ願いたい。
1⇒
(教育本部本部長 中村取締役)
リスキリング助成金の影響度については、実はほぼゼロに等しい状況。
それが無い状態で、今このような受講者数を形成している。
ただ今年になってからリスキリングの話についてお客様からのご相談を受けており、今年は多少そういった助成金関連のものが我々の数字、受講者数に反映されていくことになるため、「これから」というのがご回答になる。
2⇒
(青柳社長)
会社の中で、AIを使ってその業務やサービスを効率化させることに関しては、既に使っていたり研究をしたりしているが、世の中にあるAIサービスを使ってるお客様に対し、そのセキュリティ対策として当社が何らかのセキュリティサービスを提供するということに関しては、まだそこまで行っていない。
メインのお客様である準大手、中堅中小さんがエンドユーザーとしてまだAIを使ってビジネスを改革するところまでまだ全然行っておらず、そのニーズは現状あまりない。
これから起こってくるだろうとは思う。
ただ一方で、あのサイバー製品、特にその海外製品はAI機能を搭載しており、データをとにかく集めAIを使ってサイバー防御、あるいは内部不正対策をするような製品は増えている。
当社が使っている中の半数はAI搭載なので、その特性を知りながらその運用ビジネスをやるということはあるが、AIそのものに対してはタッチすることがさほど無いという状況。
→ AIに関する質疑対応として、やや物足りなさを感じたのは正直なところです。
3⇒
(青柳社長)
これはもう仰る通りでお恥ずかしい話であるが、もう見直したいと思っている。
まずとにかく一回やってみようというのがあって、やるとしたら一般的に利用されているQUOカードで少しでも喜んでいただければという思いでやっていて、やらないよりは少しはマシだろうと。
やってみた結果、その反応を見てブラッシュアップしていこうということ自体は決めていた。
反応が悪かったのは事実だが、そこから新しいものを作って、GSXらしさというものを出してやっていきたいと思っている。
ご質問に対しては、見直すことを前提にまずは始めさせてもらったというのが回答になる。
質疑は以上となります。
(13:47)
議案の採択を経て閉会となりました。
(13:50)
この後、青柳社長から促される格好で(紋切り型のコメントにNGも出されてました)、役員一人一人からのメッセージがありました。
所感
当社に対しては理解が相応に進んでおり、今どうしても確認したい事項も無かったこと、とりあえず初回ということもあって、私から質問はしませんでした。
それにしても、プライム市場をうかがおうかという伸び盛りの企業であるにも関わらず、この参加人数、質問の少なさは寂しいものがありました。
(まだまだ注目度が低いと、ポジティブにも捉えられますが)
青柳社長は飾らない性格(ちょっとお茶目な面もあるかもしれません)のようで、変に取り繕うようなご発言もなく、質問に対して真摯に対応されていたのは印象的でした。
(良くも悪くも)大きなサプライズはなく、とはいえやるべきことをやって着実に成長していく企業という印象を持っていましたが、総会を経てそのイメージはますます強くなりました。
評価は★★★☆☆とさせていただきます。
(終わり)
プライム市場への移行を楽しみにしながら安心して見ていられる、グロース市場上場らしくない企業だという印象です。来年は私も質問をひねり出せればと思います。参考になったという方は、ポチしていただけると幸いです。↑ ポチっと & ↓ Xでのシェア をお願いします。
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コメント
ありがとうございます。BBSecに関心があったのですが、やはり親会社も安いなあと考えているんですね。
コメントをありがとうございます。
会社も現時点では高値づかみの格好になっていますし、建て直しには力を入れていくと思います。