ダブルエー株主総会2024(1)(★★★★★)

株主総会・説明会

上場以来毎回参加しており、今回が5回目です。

今回は特に、肖社長に直接お聞きしたいことがたくさんありましたので、気合いも入っておりました。

初回以来の、本社ビル外での開催です。

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株主総会

日時・場所・お土産

2024年4月26日(金)午前10時30分

東京都渋谷区恵比寿一丁目20番8号
エビススバルビル EBiS303
5階 カンファレンススペース

お土産 無し


用意されていた40席に対し、30名弱の出席だったと思います。
年々増えていますね。

議長は肖社長。

今回は皆さまマスクを外されていて、やっとコロナ禍も完全終了したという印象を強く持ちました。

監査報告は収集通知の通りということで省略。
事業報告・議案は、前回と同じく要点のみを自動音声のナレーション付きで映像を流す形で、すっきりしていて大変良いと思います。

決議事項は以下の通りです。

  1. 剰余金処分の件
  2. 定款一部変更の件
  3. 取締役(監査等委員である取締役を除く。)4名選任の件
  4. 監査等委員である取締役5名選任の件
    (3,4では、候補者の方が立礼されていました。)
  5. 取締役(監査等委員である取締役を除く。)の報酬額決定の件
  6. 監査等委員である取締役の報酬額設定の件

(10:47)

質疑応答(1)

(理解促進のため、構成・内容には若干手を加えています)

基本的に肖社長が回答する形でした。
一回につき質問は一問としていただきたい旨のご要望がありました。

【質問1】
中期経営計画ではオンライン販売の比率を30%にするとあるが、直近期で約23%に留まる。
外からはこのギャップを埋める施策がなかなか見えてこないが、具体的に考えていることは?
(私からの質問です)



コロナ禍によってお客様の購買行動がだいぶ変わった。
靴は元々、「店頭で試着してから買うもの」と認識していたが、コロナ禍で外に出られず、初めてネットで注文したお客様も多かったと思う。
私たちも、定番についてはできるだけネットに置き、店の方は新しいアイテムを置くようにした
その中で例えばお客様が店に来て、「前は置いてあったものが無い」と言われた時には、店からネットへ送客している。
また、デザインものについては手に取ってもらわなければ難しいが、仕事用のもの、子供用など、必要品としての「履き物」は、ネットで買う習慣もできてきている

そして、これからは梅雨の季節に入るが、店では雨がずっと降るわけではないので数アイテムしか置けなかった一方、ネットではその数倍、レインのアイテムを置けるようになる。
雨の日はイベントも打てるようになる。
このように季節季節の商材、例えば防寒、スノーブーツといったアイテムは増えている。

また、店では子供の靴は置けなかったが、認知が高まりAmazonではヒット商品が出ていることもあり、子供のレイン・ローファー・スニーカー等の「店で置けないもの」をこれから開発・販売していく。
各サイトには特徴があり、特に楽天とAmazonが好調。

MISCH MASCH(以下、MM)と一緒になったが、服は季節が変わればアイテムも結構変わっていく。
MMの店頭でのデザインは、ブランドに対するイメージもあって派手ではないがエレガントなものを多めに置いているが、お客様の大半はボリュームゾーンなので、ネットではMMのロゴを使いながら、より幅広い商材を扱っている
3月からは商材も増えているので、MMのネット売上は倍以上、3倍くらいの月も出てきている。
これからはこのように服と靴について、店に置けていないものをたくさん開発し販売していくので、これによりネットの売上も30%までいけるのではないかと考えている。

→ アイテムの属性によって、しっかりと販路を使い分けるということですね。自分の中で戦略に対する理解が深まりました。

【質問2】
Amazonには「Prime Try Before You Buy」(旧プライム・ワードローブ)という試してから返せるサービスがあり、だからこそそこでキッズを買ったりもするが、御社の場合は返品の送料が顧客負担になったり、返品の希望を出してから返答までのリードタイムが長かったりして、客の視点としては不満がある(株主としては、そこにコストをかけないんだなと理解はできても)。
コストの兼ね合いもあって難しい部分もあると思うが、どうやってAmazonと競争していくのか?

(実際に利用されている方からのご質問はありがたいですね。)

各サイトに特徴があり、子供靴については基本的に自社よりAmazonの方で売れている。
Amazonでレビューがたまったものから売れ出しているという特徴がある。
新商品を置いても1年目は大して売れないが、サイズや履き心地についての意見がレビューという形でたまっていくと、お母さんが見てサイズをチョイスできるようになる。

一方の自社サイトについての考え方はシンプルで、「店のお客様に付いて連動していく」ということを中心にやっており、実際に色々と連動ができてきた。
ネットで買ってオムニで店で送料かからずに受け取るとか。

送料については大きな問題となっていて、どちらかというと安価な私共の靴では、何回も負担するということは難しい。
この辺りのバランスを取り、皆様の意見を取り入れながらやっていきたいと思う。

→ 同じオンラインでも、それぞれのサイトの特徴に応じて使い分けをしているということですね。

【質問3】
過去Tabioとコラボされていたが、最近やっていないように思う。
ネットでは靴下と一緒に買うことはあっても、モールではそうじゃないという感覚もある。
今後、他社とのコラボの計画はあるか?
Tabioと仲が悪くなったりといったこともあるのか?



靴下屋とは今でも仲良くさせていただいている(笑)
一緒に出店することは、私から提案した。
やってみたところ、単価が違うということと、靴下はセルフサービスであるのに対し、靴は試着だったりお客様との会話が大事ということで、相性はいいかと思っていたがそれほど相乗効果が無かったというのが、本当のところ。

色々と他社とコラボするだけでなく、BtoBという形も考えている。
他の会社に売り場があって、当社が企画・生産ができるということであれば、ダブルネームでもいいし当社単独のロゴでもいいので、売場でお客様がさわってロゴを見ることによって記憶に残り、私達のネットビジネスの拡大へとつなげることが可能だと考えている。
靴だけでなく服とかバッグでも他社からの話もあるし、当社からの提案や議論もしながらやっていきたい。
アダストリアの.stには靴下屋も出店していて、当社もそうだし、向こうもよく売れているようだ。
これからも提携や協業は、色々とやっていきたい。

【質問4】
ネットでSKUが増え、選択肢が増えているのを感じる一方、昨年の同時期と比較すると欠品が目立つ印象を受ける。
初期ロットで反応を確かめている分については理解できるが、モデルチェンジから時間を経過している商品(一例として、跳べるパンプスのベージュの商品)については、販売機会ロスも懸念される。
生産能力に限りがあろう中で、バリエーションを増やすことと、売れるものに注力することとのバランスをどう取るか、あるいは生産拡大をしていくのか、その辺りのお考えを伺いたい。

(よくウォッチされていますね。)

靴屋として、在庫は一番悩ましい課題。
アイテムを拡大した時にどれもたくさん作ってしまうと、とんでもない在庫になってしまう。
そこで特にネット販売においては、サイズ切れの場合、お気に入り登録すると再入荷の際に自動的に通知する機能はあるので、それを活用している。
コロナ禍においては「できるだけたっぷり」という話はしていたが、それは変わってきている。

アイテムを増やしたことに加えて最近大きな課題となっているのは、円安。
円安でたっぷり仕入れすると、今仕入れて1年後120円となった場合、その仕入れした在庫が重荷になってしまう
在庫に関しては、(どちらかと言うと)当社は持ちたい方ではあるが円安の時期は多少でも抑えた方がいいのではないかという意見もあるため、上手にバランスを取りながらやっていきたい。

【質問5】
the BAGを出店してみて、あるいは店舗に並べてみての、バッグに対する手応えと今後の展望について教えていただきたい。



バッグはこの数年間、小さいものが流行っている。
そして昔はブランド品を買って同じものを常に持っているイメージがあったが、最近は手頃なものを買い換えていくのが流行りのようだ。
私達もお客様と従業員からこういった流行をキャッチし、1年ほど前から開発を進め、この半年で徐々に充実させてきた。

企画・生産から1年かけているが、この数ヶ月は手応えを感じていて、特に店でイベントとして「2点いくら」という時に、バッグを置いていることによって靴1足+バッグ1点という形で一緒に買われるお客様が多い印象。
円安と物価高が続いているので、商品単価は高くなっているのは事実。
ただ、「円安だからしょうがないよね」と、高い単価を受け入れてそのまま買っていただくことは無いと考えており(注:ここは当社の姿勢として立派な点だと感じます)、このように他の商材と一緒に売ることを通じ、「一緒だとおトクだからここで買おう」となることによって、各店の売上の維持あるいは増加が可能となっている。
これも既存店売上維持の大きな武器になると思っている。
(→確かに公式オンラインストアのランキングでも、セットフェア時のバッグのランクインが目立ちました。)

ネットについても、店で見て触っていただくことで売れるようになる。
ネットだけでただ置いていても値段勝負になってしまうので、できるだけ秋冬からも新しいアイテムを開発し店に置いて、売れたら色も増やして追加生産して、面を取って見せていきたいと考えている。

バッグは靴と違ってワンサイズだ。
靴はサイズの商売なので、表に1足置くと9足か10足を用意しておかなければならないが、バッグは表に1個置けば良い。
サイズが無い分、欠品が出ても補充はしやすいので、初めから大量に用意しなくても売れたものを追加生産していける商材
新しいジャンルなので、丁寧に企画・生産・販売を頑張っていきたい。

→ どんな市場環境にあっても「挑戦」の気概を持って試行錯誤するプロセス、そして「イケる!」となればそこに集中投下する柔軟性は、ダブルエーの真骨頂とも言えますね。バッグは靴と相性が良くワンサイズでもあるということで、今後の事業運営の大きな助けになると考えています。

(続く)

GW前半は総会記事に注力する予定です。応援ポチ↓をぜひ宜しくお願い致します。
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