売買をなるべくせず、長期保有によって企業や経済成長の利益を享受することが株式投資の本質だ。
川北 英隆
私は、京都大学名誉教授の川北英隆氏が『個別株の教科書』で強調されている、株式投資におけるこのスタンスに共感しております。
この本の中で書かれていることなのですが、個人が株式を買う場合、大別して以下の2つの意図がありうるとしています。
- 安く買って高く売り抜けたい
- 優れた企業の株式をじっくりと持っていたい
私はこの2つで言えば、後者のウェイトが極めて高いと感じています。
なぜそう感じるかと言うと、
「実現益が嬉しくない」
からです。
売った後でさらに株価が上がってしまい、「儲けそこなった」ことに対して不満を感じることもあるでしょうが、これはそういう話ではありません。
一般的には、実現益は嬉しいものでしょう。
しかし私にとって実現益が発生する状況というのは主に、
- 当初の前提が崩れた、あるいは自分の見立てが誤っていたことが判明した
- 他の投資先との比較、あるいはポートフォリオ内のバランスの観点から、やむを得ず入れ替えることにした
- 自分が見積もっていた価値に対する、(意図せざる)短期的な過剰評価が発生してしまった
といった事情によるもので、決して喜ばしいことではないのです。
実際、どこか虚しさに近い感情すら抱いていることも多いです。
長い時間をかけて価値が増え続けるであろう投資対象を、本来であれば手放したくないのです。
多少大げさに言えば、私にとっての実現益とは、「未完に終わった長期投資の証」ということです。
ここで思い出すのが次の言葉です。
我々が望ましいと考える保有期間は永遠です。
ウォーレン・バフェット
「株式は売買で儲けるもの」という固定観念から抜け出すきっかけになった言葉の一つです。
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コメント
衝撃のブログタイトルですね☆
でも中身を読んでみると、
ろくすけさんらしい思考のプロセスを知ることができ、
なるほどなとおもいました。
私も、このような境地に達したいものです
さて、紹介の本の著者である川北氏について、
趣味は山歩き、辺境への旅行、植物の観察
らしいのですが、
ろくすけさんと重なるところがあるような
コメントありがとうございます。
やっぱりタイトルはインパクトありましたか。
川北名誉教授の件は、趣味のスケール感の違いはありますが、方向性としては親近感がありますね。
ろくすけさん、こんにちは。
とても共感する内容だったので久々にコメントさせて頂きました。
私も長期投資派なので現実益が発生するのは、ろくすけさんと全く同じ理由です。
ただ、自分の見立てが誤っていたことが判明した場合、現実損となることがほとんどですが(笑)
あとは、専業投資家なので現金が必要になったときですかね。
MOB、TOB、親会社に吸収などのときは、まだまだ伸びると思っていたので悲しかったです。
今年の6月には久々に北海道旅行を2週間ほど楽しんできました。
ろくすけさんの旅ブログも楽しみにしております。
Roseriashさん、お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
北海道のゆるドライブ、今も楽しまれているようで何よりです。
まとまったお金を投じた先でのMOB・TOB等は経験が無いのですが、悲しい気持ちになるのは想像ができます。