【7228】デイトナ「配当政策の基本方針の変更」について。

企業研究

少量保有している【7228】デイトナ ですが、8/9付で2Q決算発表と同時に「配当政策の基本方針の変更と配当予想の修正に関するお知らせ」がリリースされています。

ここで配当金予想の期初時点の75円から115円への増額とともに、配当政策の基本方針の変化についてアナウンスがありました。

(従前) 単体の個別業績等を基準
(本件後)連結業績を基準

(従前) 配当性向 25%
自己株式数を含む・・・・・・・・)を目標
(本件後)連結配当性向 20%を目安


これだけだと何で配当が増額になるのか分かりづらいですが、従前の算出方法を紐解いてみれば理解できます。


従前は、「デイトナ単体の当期純利益÷”自己株式を含む・・・・・・・”発行済株式数×配当性向25%」が基準となっていました。

ここで問題となるのは、2021/12期 期末発行済株式数(自己株式を含む) 3,604,600株に対し、自己株式が 1,260,731株と、何と発行済株式全体の約35%もあることです。

2022/12期の期初配当金予想75円を連結ベース・自己株式控除後ベースに引き直すと、(連結)配当性向は12.8%となり、先ほどの25%とは大幅な乖離が発生してしまいます。

(ご参考)2021/12期決算短信


従前の方針では配当金の決定根拠が大変わかりづらく(一見、方針上ではまずまずの配当性向にも見えてしまう)、あまりに投資家に対して不親切でした。

今回本来あるべき形に直したということです。


ここで思い出すのは、株主総会でのやりとりです。


まさにこの配当の件で紛糾しかけたのですが、あの場で織田社長が約束した通り、意外なタイミングではありますが配当方針の変更を決定していただきました。

ダートフリーク買収時の借入完済に目途がついたことが一つの要因だったわけですが、長期借入金の償還がさらに進んでいけば、もっと踏み込んだ株主還元が期待できるかもしれませんね。

その際は、安すぎる株価に対するメッセージ性の観点からも、ぜひ自社株買いをお願いしたいところです。

貴重な株主総会の場で意見をしっかり伝えることの大切さを学びました。
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コメント

  1. 伏見の光 より:

    株主総会での議論を反映された対応のようで、いいですね。

    実質無回答で、全然説明になっていなかった(^_^;キーエンス、来年は具体的なコメントをなにか引き出せるように切り口を変えて聞き方を工夫してみましょうか。永守氏と対照的で一言も語らない滝崎名誉会長にもなにかコメントしてもらえるように聞くのもよいかな。

    学生マンションのジェイエスビー、こちらは社長が配当について「低いです。」というように総還元性向20%で配当は半分の利益の10%です。業績は堅調で意外と参入障壁もあり、相応の成長性もあると思うのですが、あまり評価が高まらないのはこのあたりも一因かと思っています。こちらも聞き方を考えてまたつっこんでみたいですね。

    • 6_suke より:

      株主として希望することを実現してもらうハードルは高いですが、少なくとも意見はしっかりと伝えていくことは大事ですよね。

      貴重な対話の機会をうまく活かしたいものですね。

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