オプトラン株主総会2021(2)(★★★☆☆)

株主総会・説明会

質疑応答(2)

【質問3】

1.今回、連結・単体それぞれの損益計算書を見比べたところ、単体の受取配当金が68億円(注:前回2億円弱)が突出して大きい。
グループの中で内外の役割を見直した結果なのか、今後についてはどう考えているのか、教えていただきたい。

2.ガバナンスに関して。指名・報酬委員会の設置は検討されているか。


1⇒
(高橋専務)
配当は子会社からのもので、具体的には上海・台湾・Aflyから。
基本的な配当の考え方として、連結純利益の30%をグループ内で協力しながら払うというものがある。
最終的に本社が支払うために、海外子会社が本社に対して応分の配当を行っている。

2⇒
(高橋専務)
2021年1月より報酬委員会を設置している。
東証一部上場から3年、ガバナンスを重視してきて、役員報酬を明確化して運用し、成果に応じた報酬を支払うこととしている。
この点は有報に明確に記載する。

【質問4】

光学薄膜装置は部品数約2,000に上ると有報に記載があるが、例えば北米・中国それぞれのスマートフォンメーカーからの大口受注が重なるような状況で、部品の数量の確保が難しくなったり、価格が高騰するリスクを懸念している。
その対応についてどうお考えか。

(私からの質問です。)



いろんな部品があり、生産される国もさまざまだが、産業の構造からすると、どうしても同時に投資が発生しやすい状況にある
急激な値上げは少ないが、相場には変化があり、数十%のレベルで変動する。

同じような部品を作っているところを複数押さえたり、自作したり、事前に確保するようにしている

→ ここはなぜか唯一、林社長が率先して答えていらっしゃいました。足元で調達難が起こりかねない状況(つまり引き合いが集中している状況)にあるのかどうか探りを入れたつもりです。対策は自信を持ってしっかり行っているという印象を受けました。

【質問5】

今回の参加方法についての案内が細かい文字で分かりづらい。
また会場の規模からして、15名限定というのは少ないのではないか。



(高橋専務)
ハイブリッド参加型という初めての試みだったが、短期間での準備となった。
字が小さすぎるというのはご指摘の通りで、申し訳ない。
読みやすく分かりやすくするのは、今後の要改善事項とさせていただく。

15名というのは、入場いただける数としては少ない。
ただソーシャルディスタンスを確保し、感染防止を徹底するための会場設営をするのに、人数的な制約があった。

バーチャルにしたことで全ての株主様に情報提供できる環境は整えたつもり。
今後同様の状況が発生した場合でも、適正な人数でご参加いただけるよう努めて参りたい。

【質問6】

近年、従業員数が減ってきているが、事業活動に支障は無いのか。



(高橋専務)
海外の活動が活発化しており、連結合計、海外の従業員数が重要。

足元はほぼ横ばいだが、海外はここに来て需給環境が良好であり、従業員は増えていく可能性がある
レベルの高い成膜技術を活かすために、技術・マーケティング・生産の人材がそれぞれ必要であり、採用には注力中

→ 中期的に期待して良さそうな雰囲気を感じます。

【質問7】

新型のALD装置は当初の想定と足元の状況とにギャップはあるか。
今後の広がりについての手応えは?



(高橋専務)
先端的な技術を用いたALD装置は受注販売を開始して間もない。
本格的な受注と売上貢献は今年度以降

生産→検収に至るまでかなりのタイムラグがある。
受注は活発になってきているが、売上計上には時間がかかる。

昨年度はリリースしたばかりの状態だったが、今後についてはぜひともご期待いただきたいし、また当社としてもご期待に添えるようマーケティング活動をしていく。


この後、議案の採決、そして選任された取締役・監査役の紹介がひと通りあり(挨拶の言葉は無し)、終了となりました。


(追記)会場では紹介されなかったオンラインでの質疑を含めた、QAサマリーがアップされておりました。
http://www.optorun.co.jp/ir/upload_file/m000-/22e_QAsummary.pdf

所感

高橋専務の全方位における活躍ぶりが目立ちました。
たまたま私の質問だけ林社長とやりとりできたのは、ラッキーだったかもしれません。

久々の大口の話が来るのかどうか興味は尽きないわけですが、今年度か来年度かはともかくとして、林社長と高橋専務のお話からは大いに期待して良さそうな感覚は得ることができました。
やはり参加した甲斐はありました。

一般株主6名に対し、質問はオンラインのものを含めて延べ7回。
来場者はガチな人が多く、有意義な質疑応答になったと思います。

ただ総会の運営自体には特に工夫も感じられなかったことから、評価は★★★☆☆に留めておきます。

売上はともかく、「受注」がいつ固まるのか、固唾を飲んで見守る感じです。。
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コメント

  1. 伏見の光 より:

    興味深く読ませていただきました。

    オプトラン、IPO以来売買対象で、今は300株ほど放置になっています。「ただ株」になっていて気楽というところもあります。

    こういう独自の技術力がありそうな(と思える)ところはなにか魅力的に感じます。

    装置と磨き粉とかその素材ということで全然違うのですが、個人的にはPFの中でフジミインコーポレーテッドとか扶桑化学工業なんかとひとまとめにしてとらえています。

    ここは単に製造装置を売って終わりとがではない、アフターサービスとかソリューションビジネスなども含めた全体として事業を見るのが適当なのだと思いますが、どうも素人にはそのあたりが見えにくいです。

    また、なにか「一本足打法」的な危うさも素人的には感じてしまうところもあります。

    • 6_suke より:

      ここはどうしても業績の変動が大きいので、ヒット&アウェイみたいな売買で対応したくなりますよね。

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