「重要文化的景観」遊子水荷浦の段畑(2)~24年4月 宇和海・四万十旅行記その3

旅行

段畑の端っこから。

「天と地と海のはざまに生きる」

パンフレットに書いてあった素敵なフレーズですが、まさにその通りの「半漁半農」の暮らしを象徴する風景が広がります。

柑橘類もなっていて、下の直売所でも売られていました。

山の尾根にあたる部分、裏側の海を見下ろせるところもビューポイントです。

穏やかな入り江に養殖筏が浮かびます。

ここからは帰り道用の狭い通路となります。

この簡易な扉を開いて、中に入ります。

切り立った石垣の真横を通る狭い通路は、圧迫感があります。

頂上までまだまだありそうですが、一番上まで登ってみたくなりますね。

こうして見ると、コロシアムのようでもあります。

サラサラとした土で水はけが良いこと、陽当たりの良い斜面にあって昼間に温められた石垣が土の温度が下がるのを防いでくれることなどが、ジャガイモの生育条件に適しているとのことです。

下っていきます。

あらゆる方角の眺めが美しいです。

トンビが数羽、気持ちよさそうに舞っていました。

下りた所の近くにある、無人販売所。

おそらく収穫されたばかりの、早堀りジャガイモが売られていました。

買って帰りたい気もしましたが、荷物になってしまいます。
まだ旅の初日ということもあり、自重しました。

国が選定する「重要文化的景観」とは、人が自然と共存しながら営みを続けていく中で作り上げられてきた、人と自然の共同作品とも言える景観を指します。

無形である人の営みまでその保護対象に含まれていて、ここはまさにその趣旨に合致する場所であることを実感できました。

最後に段畑を目に焼き付けて…

帰りのバスに乗ります。

約1時間の滞在でしたが、ひと回りするのにちょうど良い時間でした。

帰りも入り江の風景を楽しみました。

宇和島駅までは戻らず、途中の宇和島バスセンターで下車します。

そのすぐ横にある、宇和島城に登るためです。

舗装された坂道を歩いていきます。

長門丸の石垣。

本丸に向かって、さらに歩みを進めます。

段畑の後だけに、足腰に結構来ますね…

今回の旅は、登山でもないのに上り下りが激しいかも。
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