南国ムードの漂う宇和島駅。
予土線の海洋堂ホビートレイン「かっぱうようよ」号を眺めたり、軽く菓子パンを食べたりして時間調整をした後は…
宇和海に突き出た、三浦半島方面へと向かう路線バスに乗ります。
沿岸部にやってきました。
宇和海のリアス式海岸です。
くねくねとした海岸線に沿うようにバスは進んでいきますが、次々と現れる湾内の美しい景色に目が釘付けです。
小さな漁港や船着き場を備えた集落ごとにバス停がある印象です。
いやあ、バス旅もいいものですね。
宇和島市遊子(ゆす)の水ヶ浦(水荷浦)に到着しました。
正面に要塞のようにそびえるのが、ジャガイモを作っている階段状の畑地です。
この畑をこの地では「段畑」と呼んでいます。
「だんだん茶屋」(平日は休業の模様)と地元産品を販売している「だんだん屋」。
それでは登っていきましょう。
細かく積み上げられた石垣に、既に圧倒されております。
まさしく「耕して天に上る」。
帯状の狭い耕作地にジャガイモがびっしりと植えられ、それがまるで空に至るかのように平均40度の急斜面に段が続いています。
みかん畑のように、輸送用のスロープも設けられています。
ジャガイモの葉の緑と石垣のグレーの色の組み合わせも独特ですね。
収穫の時季なので、葉っぱが青々としている場所が多かったです。
一つの段の幅は1m、高さは1.5mほど。
道のない段と段の間は、梯子を使って上り下りするのですね。
山が海に迫るこの地で耕作地を確保するには、こうするしかなかったということでしょうか。
写真で事前に見ていても確かに美しさは伝わってくるのですが、実際に現地を訪れてみないと、多いところで60段以上もあるこの段畑の凄み、そして先人のご苦労を体感することはできませんでした。
段畑の上からの水荷浦の眺めも素晴らしかったです。
「美しい日本のむら景観百選」、そして四国で初めての「重要文化的景観」にも選ばれています。
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