大津広一『企業価値向上のための 経営指標大全』を読む。

読書

企業価値向上のベンチマークとなる、最重要10指標(ROE、ROA、ROIC、EVA…)を中心とした経営指標について解説した本です。

図鑑のようにメリハリなく網羅的に解説した本と思いきや、それぞれの事業特性と結びつけた31のケーススタディがとにかく面白く、読み物としても楽しめます。


それぞれの企業の事業内容を踏まえながら読み解いていくことで、

・その経営指標を、なぜその企業が使用しているか(背景と真の意図)

・どのように分解していき、評価していったらいいか

などが把握できるようになりますし、指標そのものに対する理解も深まりますので、投資家として決算説明資料や中期経営計画などを見る際に、大いに役立ちそうです。

投資家が低ROEの企業に対してその改善を求めるのは問題ない。しかし企業みずからが「ROE重視の経営」といった言葉を株主に対して掲げることは、いつの日か決別する算段を基にして、ROE重視の経営を目標とすべきであろう。



どんな経営指標を使っているかで、その企業の経営の洗練度が分かってしまうようになるという、ある意味恐ろしい本でもありますね。

オススメです。

経営指標の扱い方からも、良く言えば日本企業の伸びしろの大きさを感じます。
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