投資家でありパンクスでもある著者が、お金との向き合い方について書いた、一風変わった本です。
パンクと言えば、社会に対する不満や怒りを表明するイメージがありますが、著者は「自分でやること」「誰でもできること」にパンクの精神を見出しています。
この2つはまさに投資にも共通する事項です。
文体は普段読んでいるものからはかけ離れているのですが(私も昔はロッキング・オンを読んでいたことがあるので、書きぶりがどこか懐かしい感じもしました)、パンクから投資へと展開していく内容に違和感はなく、漫画を読むようにスイスイと頭の中に入ってきます。
著者に親近感を抱いたのは、
・「大嫌いな大銀行たちにお金を預けたくない」
・「俺のお金はいくつかの好きな会社たちの株式にしておいて、お金が必要なとき必要な分だけ売ればいい」
・「あらゆる買い物に意志が乗って、全ての消費、全ての貯金が投資になれば、つまらない街、つまらない社会、つまらない未来も変えていけるはずだ」
・「お金の向かう先を意識する。これは投資のスタート地点で、ゴールでもあると思う」
といった記述。
自分のお金の行き先は自分で決めたいもの。
銀行に預けた結果、どこか自分の知らない投融資先に回されて、無駄遣いされてしまったら悲しいですよね。
しっかりと社会の役に立っていて、価値の増大を楽しめるような企業を自ら選び、そこにお金を投じたいものです。
この本で書かれていたことは、私が考えていたこととかなり近いものがありました。
「投資を通じて、自分にとって居心地がよくて楽しい未来を創りたい」
そんな想いを持って投資に取り組みたい方にオススメしたい本です。
最後に一つ。
「投資だって楽しく暮らすために必要ならやればいいし、なにかを著しく消耗するようならやらなくてもいい」
ここは肝に銘じたいところですね(少し耳が痛い…)。
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