技研製作所株主総会2020(2)(★★★★★)~20年11月 技研製作所総会旅行記その14

株主総会・説明会

(↑お土産です。和紙の袋の中に6枚ずつの確か6セットで、食べ応えがありました。)

事業報告まとめ(続き)

国土崩壊-土堤原則の大罪

ホームページにも記載されている”「土堤原則」の大罪”について、動画とともに北村社長より改めて熱い説明がありました。
以下にお話された内容について概要を記しておきます。

  • 近年多発する大規模水害は、台風のせいではなく「堤防が切れるから」だ。
    被害拡大の原因は堤防の決壊によるものであり、私はこれを何十年と言い続けている。

  • 堤防は土堤でなければならないと政令でも定めている、「土堤原則」に真の原因がある。
    土堤は紀元前、三千年以上前からあるもので、そこに進歩はない。
    ①材料が調達しやすい ②安い ③直しやすい という利点を理由に、前例主義で旧態依然とした建設業界ではこれが続けられている。

  • しかし、堤防の本質は、国民の命と財産を守ることにある。
    絶対に壊れていはいけない「責任構造物」であるという主題が抜け落ちている。
    これは犯罪ではないのか。

  • 当社は壊れない河川堤防「インプラントロック堤防」を提案している(ここで動画が流されました)。
    これは地球と一体化したインプラント構造を持ち、洪水による3つの破堤要因(越水、浸透、浸食)に加え、地震による振動や液状化による地盤沈下に対しても粘り強く耐え得る、壊れない堤防だ。

  • 鋼矢板を地中に設置すると、周囲の土圧によって時間の経過とともに密着度は増していく。
    鋼矢板の腐食を懸念する向きもあるが、地中では劣化の原因となる酸素が少なく、実際、土に入った部分はピカピカだ。

  • 高いという批判もある。
    だがむしろ、壊れるものを作るのが一番高くつく。
    60年間、350兆円をかけたにも関わらず、この国は安全を残せていない。
    台風などの有事の際、「早く逃げてくれ」とアナウンスすること自体がそもそもおかしい。
    家でゆっくりできるようにするために、税金を使って堤防を作っているのではないのか。

  • なぜオランダのように、世界中から科学に基づいた工法を募集しないのか。

  • 我々は高知を圧入のメッカにする。
    「百聞は一見に如かず」。目で見て、自分の脳で判断してもらう。
    第三工場のある香南市赤岡のテストフィールドで、「現場」を見せる準備を進めている。
    認可を取り、そこに博物館も作る予定だ。

この後、著書『国土崩壊 「土堤原則」の大罪』の紹介があり、拍手とともに事業報告の終了となりました。

決議事項

  1. 剰余金の処分の件
  2. 取締役10名選任の件

次回は質疑応答です。

実際にお話をうかがうと、事業への理解が進みますね。大変感じ入るものがあり、思わず買い注文を出してしまいました(笑)
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