コロナ禍が投資先の業績にどのような影響を与えるか、気になる今日この頃です。
連休中に時間を持て余しがちなこんな時だからこそ、それぞれの有価証券報告書をじっくり読んでみてはいかがでしょうか。
比較的短期間の株価の変動を当てに行くトレーダーにとっては、四半期ごとの業績や企業や業界に関するニュースが重要であり、決算短信で数字は確認しても有価証券報告書までは読み込まない方のほうが多いかもしれません。
でも、有価証券報告書には決算短信には書かれてない情報も多々あります。
特にトレーダーにとっては見る必要が乏しくても、長期投資を行う方にとって重要だと思うのは、「事業等のリスク」です。
いくつか見ていきましょう。
まずは【3836】アバント。
まさにコロナ禍でお客様企業の収益環境が悪化、IT投資も後回しになりそうな環境下にあります。
景気変動の影響を受けにくくすべく、当社もストック売上比率向上を企図している最中ですが、目先は業績が伸び悩む可能性があり、株価の停滞はこれを反映したものであると言えそうです。
ただ逆に中長期的に見た場合、また見方は変わってくるとは思います。
アバントの最大の懸念は、ここだと思っています。
ストック売上比率を上げておく隠れた理由の一つかもしれません。
次に【2820】やまみ。
原油高が業績に与えるリスクについて記載されています。
逆に現在のような原油安は、当社にとって追い風となる可能性を示唆しています。
私が「事業等のリスク」で質量ともに充実していて最も参考になったのが、【3835】eBASE です。
季節変動についてしっかりと記載されています。
通期業績は4Q次第(営業利益の55.7%を占める!)という傾向を知っていれば、昨年1Qで前同比マイナスとなったところは投資の絶好のチャンスでした。
やまみの件もそうですが、「事業等のリスク」は攻めにも活かせるということです。
eBASEで何より素晴らしいと思うのが、以下の箇所です。
シビれますね。
「事業等のリスク」にしっかりと企業理念を込めています。
そしてプラットフォーム機能の陳腐化のリスクに触れることで、投資家に対して「売り時」を示唆してくれています。
私が現在ここを主力としてガッチリ保有継続できているのも、こういう真摯な姿勢によるところが実は大きいのです。
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