今月は、12月より購入を進めてきたオリックスです。
かつては「優待株」として少量保有していたこともありましたが、優待廃止後かなり経った今になって改めて買い直しているのは、日本経済にじわじわと根を張りつつある「インフレ」が背景にあります。
インフレに対応できる企業をポートフォリオの中で増やしていきたいと考えていたのですが、そこで白羽の矢を立てたうちの1社が当社ということになります。
以下では、株主還元(主に「配当成長株」としての期待)以外の面から、購入根拠をまとめてみたいと思います。
「資源なき商社」が描く独自の成長戦略。
当社は「資源なき商社」とも称され、石油や鉱物といった天然資源を持たない代わりに、リースを祖業として事業を隣に広げていきながら、現在は「金融」「事業」「投資」という3つの領域を巧みに組み合わせた独自のビジネスモデルを築いている企業です。
この多角化した事業ポートフォリオは、景気の波に対する耐性を高める要因となっています。
リーマンショックやコロナ禍といった経済危機は度々見舞われながらも60年黒字を維持できているのは、法人金融やリース、不動産、生命保険、環境エネルギー、資産運用、コンセッション(空港運営等)、そして投資と、環境変化に対応しつつ柔軟に事業領域を広げてきたからこそです。
この安定性は大きな魅力です。
「キャピタルリサイクリング」により「ROE15%」という高みへ。
私が特に注目したのは、当社の「キャピタルリサイクリング」というビジネスモデルです。
これは、保有資産を長期にわたって抱え込むのではなく、価値が高まったタイミングで売却し、得た資金を次の成長投資に回すという手法です。
近年はさらに、売却した後も売却先から運営を受託してフィーを稼ぐ「オペレーション」のビジネス(例えばホテルマネジメントや航空機管理)にも注力しています。
インフレが常態化しつつある日本において、資産を「膨らませる」のではなく「回転させる」ことで資本効率を高めていくこのアプローチは、時代にフィットした戦略だと感じました。
そして当社は、2035年3月期に「ROE15%、純利益1兆円」を目指す長期ビジョンを掲げています。
その実現に向けては、主に以下の3つが鍵になるでしょう。
- キャピタルリサイクリングの加速
- 第三者資金の活用とアセットマネジメント型ビジネスへの進化
・PE等のファンドの組成/活用
・資産保有(投融資)→オペレーション→ソリューション(アセマネ化・オフバラ化) - ポートフォリオの最適化
・ROE視点での資産入れ替えを進め、資本効率の低い事業や資産は売却
・金融→事業、投資へのキャピタルアロケーション推進
ROEを強く意識した経営は、時間を味方につけていきたい投資家としても心強い限りです。
頼りになる「目利き力」。
私が購入する最終的な決め手になったのは、当社の「目利き力」です。
実は会社員時代、当社の法人営業と少しだけ関わった経験があります。
当時はまだその営業先に関して「PHS」(パチンコ、あっち系のホテル、サラ金)と揶揄されていて、なかなか銀行が融資しにくい先にも飛び込んでいっている印象があった時代。
その現場感覚に優れた泥臭い情報収集力と金融業としての「利回り」への鋭い感覚の融合、そしてそこからくる判断の精度の高さと幅広い提案メニューにうなされたものでした。
ー 価値あるものを見極め、安く買って高く売る ー
事業・投資においてこのサイクルを繰り返すことで成長してきた当社には、優れた「目利き力」があると考えております。
私はあまりトレードの頻度を高めたくないというスタンスです。
その中で、当社に関してはまるで自分の代わりに「売買のプロ」が動いてくれそうな感覚を持つに至り、資産の一定程度は運用をお任せしてみてもいいかな、という気持ちになったということです。
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