「投資で人生が変わる」とよく言われます(セールストーク的なものも含めて)。
経済について勉強するようになる。
情報に敏感になる。
まとまったお金ができて、人生の選択肢が増える。
もちろんそういった側面はありますし、私も結果としてアーリーリタイアをすることにもなりました。
ただ自分にとって何より大きかったのは、投資を通じて意識のもちようが変わったことだと思います。
ずっと取り組んできて感じるのは、投資というものは資源配分が命ということです。
毎月の給料の中から、いくら投資に回すか。
限られた時間の中で、どういう手法をとるか。
限られたお金の中で、どういう商品を選び、あるいはどういう株を選択し、それらを組み合わせるか。
資源の制約がある中でこういう判断を繰り返しながら、資産形成を図っていくわけですよね。
特に個別株に取り組んでいると、経営者がヒト・モノ・カネ・情報等々といった経営資源をどうコントロールしているのか、どう資源配分するのかということについて、自然と関心を持つようになります。
私もそういう思考回路が段々とできてくるにつれ、「では、自分の人生はどうなんだ!?」ということを考えるようになっていきました。
自分の人生の中で、限られた「時間」という貴重な資源をどう活かすか。
そのために「お金」とどう向き合うか。
これはおそらく、投資をしていなかったら真剣に考えもしなかったことだと思います。
私は元々はアーリーリタイア志向ではありませんでした。
ただ、自分が働いていた会社の外部環境が良くない方向に変わっていき、それに応じた会社の戦略の方向性も合わせて見るにつけ、「ここに居続けていてもやりたい仕事ができる可能性は低くなり、下手をすると他人に言われるがままの人生になって、時間を浪費してしまう」と考えるようになりました。
幸い投資によってお金も貯まっているし、一つの資源配分として、いったん退職するという手もあるんじゃないか ー
そう思って今に至っています。
これが正解だったかどうかはまだ何とも言えませんが、少なくとも自分自身のオーナーになるという感覚で自分の身の振り方を考えられたことは、投資に取り組んだことの大きな効用だったように思います。
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