アーリーリタイアで満足感を得るために。

リタイア生活

このところ、投資家界隈ではアーリーリタイア熱が一段と高まっているように感じます。

アーリーリタイアのきっかけは人それぞれだと思いますが、私も含めて、おそらく現状への不満が引き金になった方が多いのではないでしょうか。

今日は「満足」と「不満」について考えてみたいと思います。

満足をもたらす要因、不満をもたらす要因

経営学において有名な理論の一つに、「ハーズバーグの二要因理論(動機付け・衛生理論)」というものがあります。

アメリカの臨床心理学者であり経営に関しても研究を行っていたハーズバーグは、従業員に「満足をもたらす要因(動機付け要因)」と「不満をもたらす要因(衛生要因)」は必ずしも同じではないということを明らかにしました。

この2つを分けたところが画期的です。

ハーズバーグは、複数の企業の1,865名もの従業員に対し、「満足を引き起こした要因」と「不満足を引き起こした要因」についてアンケートを実施しました。
その結果、それぞれ以下の項目が強く出ることとなりました。

満足を引き起こした要因(動機付け要因)

達成、承認、仕事そのもの、責任、昇進、成長

不満足を引き起こした要因(衛生要因)

会社の方針と管理、上司の存在、上司の関係、労働条件、給与、同僚との関係、個人の生活

きれいに分かれましたね。

動機付け要因は一人一人の価値観や内発的なものによるものが多く、一方の衛生要因は自分では決められない外部によるものが多いことが傾向として表れています。

そして、以下のようにも言うことができます。

満足」の反対は「不満足」ではなく、「満足していない」。
同じように、「不満足」の反対は、「不満足していない」

満足感を得るために

ここでふと、アーリーリタイアに関して、見落としがちなものに気付きました。

それは、現状に不満を感じて会社を辞めたとしても、そのこと自体は不満を解消するに過ぎず、別途なんらかの満足を得て生きるための要因が必要なのではないかということです。

それは仕事と同じように、「達成」「承認」「成長」の機会を見つけることによってもたらされるのかもしれません。

あるいは、「自由を満喫することそのもの」に積極的な意味を見出すのでもいいかと思います。

やりがいのある活動が見つけられたらそれは素晴らしいことですが、だからと言って「何かやらなくては」と強迫観念にとらわれる必要はないでしょう。
本来、価値観は人それぞれで、満足の源泉を自由に考えられるのがアーリーリタイアの特権ですし。
なお、私の場合は「ゴキゲンに生きること」に重きを置いています。

ということで、アーリーリタイアを検討されている方には、「自分が何によって満足を得られるか」を事前によく考えておくことをオススメしておきます。

一生に一度、切れるかどうかというカードですし、「不満足」だけで突っ走ってしまわないようにしたいものです。

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「ゴキゲンに生きること」を意識するようになってから、副作用としてダジャレが増えてしまいました。
決して脳の老化によるものではない…よね?

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