夕食は部屋での「山人(やもーど)料理」。
標高約939mにあり日照時間も短い檜枝岐村では稲作ができないため、人々は米の代わりに蕎麦を主食とし、山の恵みを得ながら暮らしてきました。
そんな檜枝岐ならではの料理が、現代では山人料理として訪れた人に振舞われています。
まず、そば茶が非常に味わい深いです。
孟宗竹にざぶろう(フキノトウ)味噌をかけたもの。
ぜんまい煮。
地こごみ。
少し辛めの味付けが、山菜の滋味深さを引き立てている気がします。
こちらが檜枝岐名物「はっとう」。
そば粉と餅米の粉をこね合わせた、まわりにじゅうねん(エゴマ)と砂糖をまぶしたもの。
女将さんに「温かいうちに」と案内いただきましたが、ほんのり甘くて他所では得られないモッチモチ感がたまりません!!
鶏しんじょうの上に、蕎麦米の餡をかけた蒸し物。
山人鍋。
舞茸、きくらげ、山菜、一つ一つが大ぶりです。
キノコ類のダシのきいた味噌仕立てのスープが絶品。
鴨肉と、そばをつまんだ「つめっこ」も入っています。
清流に恵まれた土地ならではの岩魚の塩焼き。
そして「名代 裁ちそば」。
布を裁つようにして切る、つなぎ無しそば粉100%の蕎麦です。
自家製でロビーでも売っていましたね。
熱湯でこねるため、普通の十割そばのようなボソボソ感は無く、つるつるとした食感が楽しめるのは感動的。。
女将さんも「光っている間にお召し上がりください」と仰っていました。
蕎麦たれも岩魚で出汁を採っているというこだわりようです。
そば田楽、豆腐田楽、またたびのはちみつ漬け、かじかの唐揚げ。
そば田楽に塗られた山椒味噌、豆腐田楽に塗られたニンニク味噌がパンチ効いています。
ツヤツヤのめぇだけ(舞茸)飯。
既にお腹いっぱいなのですが、不思議とご飯が進みます。
デザートだけ異色なのはご愛敬。
それにしても、檜枝岐ならではの食材を見事に活かし切った料理は素晴らしかったです。
山のお宿の料理としては、ろくすけ史上、一、二を争うかもしれません。
《1日目:6/8(木)の旅程》
北千住 11:12ー東武伊勢崎線・東武日光線・東武鬼怒川線・野岩鉄道会津鬼怒川線 リバティ会津119号→13:51 会津高原尾瀬口 14:10ー会津バス→15:18 檜枝岐中央
↑ ポチっとお願いします。
コメント