グレッグ・マキューン『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』を読む。

読書

「みんな・すべて」から「より少なく、しかしより良く」へ ー

「全部手に入れよう、全部やろう」とすることで、人は知らず知らずのうちに何かを失っている ー 

やることを減らして人生をシンプルにし、本当に重要なことだけに集中しようと訴えた、約10年前のベストセラー本です。


本来的には、雑多な業務や他人の期待に合わせることに忙殺されて、自分に正直に生きることができていないビジネスパーソン向けの本なのでしょう。

ただ人生全般を見直す上でも役立ちますし、意外にも投資行動の再点検につながるような示唆にも富んでいると感じました。


例えば以下のようなものです。

捨てる ー「もしもこれを持っていなかったら、今からお金を出して買うだろうか?」
⇒ これは損切りをするか否かの、大事なポイントだと思っております。

90点ルール ー「悪くない程度の選択肢は、すべて拒否したほうがいい」
⇒ 厳しい基準を設けて、「みんながやっているから」みたいな瑣末な選択を容赦なく切り捨てるということです。限りなく「完璧」を求める ー まさに「厳選投資」の考え方ですね。

成功のパラドックス ー「成功するとチャンスや選択肢が増え、結局自分の方向性を見失ってしまう」
⇒ 「成功」を求めてしまうと、何もかも中途半端な結果に陥ってしまう恐れがあります。意味と目的を見出し、自分にとって本当に重要な投資に集中したいですね。


私も人生の後半戦に差し掛かってきています。

投資においても捨てるものは捨て、よりシンプルなものに磨き上げていこうという思いを強くしました。


人生をシンプルにするための処方箋も含めて、多くの方にとって刺さるであろう文章に富んだ本だという印象です。

ドラッカー「生産性とは他人の仕事を助けることではありません。天から与えられた才能を最大限に活かすべく、持てる時間のすべてをそこに費やすことなのです」
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コメント

  1. むう より:

    >ドラッカー「生産性とは他人の仕事を助けることではありません。
    >天から与えられた才能を最大限に活かすべく、
    >持てる時間のすべてをそこに費やすことなのです」

    生産性について、すごく同感します。
    客がしてほしい仕事は、日本人として断りにくいものだと思いますが、
    その仕事に(本質的な)価値があるか否かは、冷静に見ないといけないと思うからです。

    生産性について、分母を大きくするためにスピードアップをしたりするのは当たり前ですが、
    それ以上に、分子の付加価値をしっかり考える必要がある
    と自分にも言い聞かせる毎日です。

    素晴らしい言葉を紹介いただきありがとうございました。

    • 6_suke より:

      コメントをありがとうございます。

      自分の社会での役割を意識せざるを得ない言葉ですね。
      身が引き締まります。

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