モーガン・ハウセル『アート・オブ・スペンディングマネー 1度きりの人生で「お金」をどう使うべきか?』を読む。

読書
「良い物が欲しい」と思っているかもしれない。だが、本当に求めているのは尊敬や称賛、注目だ。 

注目されること。周りから共感や称賛を得ること。
我々は物質的な豊かさから、こうした利点を求めているのである。
我々が実際に興味を持っているのは、快適さや喜びではなく虚栄心なのだ。

アダム・スミス


このくだりはSNSなんてもちろん存在しない、18世紀に書かれたもの。

人間は本質の部分ではいつの時代も変わらないものですね。

今回ご紹介するのは、『サイコロジー・オブ・マネー』の著者による、基準を他人に求めたり外に設けたりせず、「自分の心が満たされるための」お金の使い方について考えさせてくれる本となります。

  • 危険なのは、お金が増えれば幸福度も上がると思い込んでしまうこと
  • 所得水準にかかわらず、誰でもお金に支配され得る
    (「資産」と思っていたものは、実は「負債」かもしれない)

不幸せなお金持ちの事例がこの本でもいくつか挙げられておりましたが、これらのことに早く気付き、自分らしく生きる中で「静かな複利」を働かせることが、より豊かな人生を送るための秘訣と言えそうです。

惨めになるお金の使い方。

この本では特に、「うまくいかないことを減らす」ための、第20章で書かれた19項目にわたる「惨めになるお金の使い方リスト」が秀逸だと思いました。

選択とは「しないこと」を明確にすることでもあり、何を避けるべきかを知ることが成功への道につながっていきます。
そのうちの一つ挙げれば、

お金(を稼ぎ、使い、貯めること)を、自分のアイデンティティの中心にする」。

個人投資家、とくに情報発信をするような人間としてはドキッとする一文で、自分がそうなってしまわないように強く意識しておきたいところですね。

お金の使い方には、あなたの人生哲学がにじみ出る。

「お金の使い方」を真剣に考えてみる、またとない機会をつくってくれるこの本、以下のような方にオススメです。

  • お金を増やすことばかりに意識が向いている方
  • 「本当に欲しいもの」が何なのか分からなくなっている方
  • 自分らしい豊かさを見つけたい方
真の豊かさは、「持っているもの」と「欲しいもの」の差で決まる。
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