先週、確定申告書を提出致しました。
令和元年分は給与収入の方が大きかったですが、今回は配当金収入がメインとなって初めての確定申告です。
なお、原稿料等とブログでの微々たるアフィリエイト収入があり、個人事業主として開業届も出しておりますので、初めての青色申告でもあります。
私は念入りな準備をしてアーリーリタイア生活に入ったわけではなく、税務関係はまさに「走りながら考える」状態でして、今回の作業を通じていくつか実感することがありました。
※以下は税務及び配当金生活者の素人の感想としてお読みください。
配当「所得税 総合課税+住民税 申告不要」の強力な組み合わせ。
給与収入の消滅により「収入金額等」が激減したため、今回は配当にかかる税金に関しては以下の対応としました。
所得税:総合課税で確定申告
住民税:申告不要
配当を総合課税にし、諸々の所得控除をした後の課税所得は、330万円を下回りました。
その結果、配当控除率10%を差し引いた実際の所得税率はゼロとなってしまいました(復興所得税は含めず)。
今までの源泉徴収ですと所得税で15%(別途、復興所得税で0.315%)かかっていたので、この差はインパクトがありますね!
住民税の方は、地方自治体に課税方式申出書を提出し(注:次回からは確定申告書の提出のみで完結できるようになりました)、「申告不要」としたので源泉徴収のままの5%です。
所得税と住民税の課税方式を分けることで、住民税側では所得に配当をカウントせずに済ませることができます。
こうすることで、(住民税の課税所得がベースとなる)国民健康保険の保険料を抑えることができるわけですね。
(↓ 分かりやすい解説記事)
(↓ひとり配当金生活ーさいもん さんの昔の記事も、大変参考になりました)
この辺は知識として得ていたとしても、やはり自分が当事者であるのとそうでないのとでは、とらえ方が全然違ってきますね。
外国株には配当控除が適用されない。
保有株式の9割は国内株ですが、今回の配当の総合課税を選択し、外国株に配当控除が適用されないデメリットを実感したことで、ますます外国株へのモチベーションが下がることとなってしまいました。。
貸株には iDeCo(イデコ)を充てると良い。
貸株金利は雑所得になりますが、これに対応する経費の計上は難しいかなと思います。
その対策として、iDeCo(イデコ)を使って小規模企業共済等掛金控除により所得控除を増やす作戦をとったのですが、これがうまくワークしてくれた気がします。
ちなみに、iDeCoでは「おおぶね」で運用しております。
もうちょっと国内株の配当を増やしてもいいかも。
私は「配当よりも、企業の内部留保による再投資を優先して欲しい(⇒ 投資先企業そのものの複利成長に期待)」というスタンスであり、いわゆる高配当株には投資しない姿勢でした。
なお、ポートフォリオ全体の配当利回りは0.9%程度に過ぎません。。
ただ配当控除の威力を知ってしまった結果、「資金引き出しの低コストな手段として」配当収入をもう少し増やした方がいいのかなとも思えてきました。
含み益のある株を売って生活費を捻出するのは、余計な資金流出を伴うので気分があまりよろしくありません。
また、日々の生活や旅行に、もう少し気兼ねなくお金を使えるようになりたいという気持ちもあります。
成熟産業の高配当株には相変わらず興味は無いですが、「配当成長株」に関しては、もう少し意識を高めて見ていこうと思っています。
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コメント
所得税:総合課税で確定申告
住民税:申告不要
リタイヤして配当収入が多いような場合はこれが基本パターンかと思います。
とりわけ優待クロスなどで形式的に配当金が多くはいっているとこれがそのまま収入に計上されると名目の収入金額が多くなりますので。
形式的に収入が少ないと国民健康保険料のみではなく、医療費の限度額証のレベルも低くなったりもします。
エスプールの株主総会、よろしくお願いします。秋葉原で25日でしたか。
やはりそうですよね。
次回の申告に向けて、配当金の額を上手にコントロールしていきたいというモチベーションが沸きました。
エスプールの総会、私も楽しみです。