12/5(木)に一橋講堂で開催された、ポーター賞の受賞企業を表彰し、競争戦略について考える「競争力カンファレンス」のレポートです。
ポーター賞はディファレントであること、ユニークであることを表彰する賞であり、優れた業績という「結果」ではなく、それをもたらした「理由」にフォーカスしているところに独自性があります。
”fascinating”な事業に出会え、楠木建教授の仰る「シビれる戦略ストーリー」に触れることのできる貴重な機会でもあります。
参加するのは2016年度以来。
このときは、前田工繊(インフラ事業)、丸井グループ(カード事業)、オープンハウス(戸建事業、単純に面白かった)、ピジョン (ベビー・ママ用品事業)という、私にとって「神回」でした。
2019年度の受賞企業・事業は、エレコム、エン・ジャパン(中途求人メディア事業部)、UTグループ(マニュファクチャリング部門 UTエイム)、ワークマン です。
主催者・協賛企業挨拶
一橋ICS専攻長の一條教授の挨拶の後、協賛企業の挨拶がありました。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券からは、同社で手掛けたコシダカHDの本邦初の税制適格スピンオフ案件について誇らしげに説明がありました。
今後のスキームの活性化のためにも、株価の方の側面支援も宜しくお願いします(苦笑)
ポーター賞2019受賞式
続いて受賞式です。
ここでポーター教授のご登壇。
4社に対して、ポーター教授より直々に盾が贈られます。
それぞれの受賞理由につきましては、以下のリンクをご参照下さい。
受賞企業インタビュー
このカンファレンスで一番楽しみなのが、楠木教授による各企業へのインタビューです。
(写真はエレコム葉田社長へのインタビュー時のもの)
ユーモアにあふれたスベらない進行は流石の一言で、ぶっちゃけ話を引き出せたりするんですよね。
エン・ジャパンとUTグループの日本の労働市場における社会的課題を機会ととらえ、ユニークな事業で価値創造を行うお話、楠木教授曰く「戦略ストーリーの名作」とも言える緻密な活動システムを有するワークマンのお話も興味深かったですが(これは後日公表されるであろうレポートをぜひ見ていただきたいです)、個人的にはエレコムが良かったです。
一見、なんであんなに儲かっているのか分かりづらい企業なのですが、そこには参入障壁が低く、製品改廃が激しく、家電店の店員の負荷軽減さえも求められる事業ならではの独自のマネジメントに秘訣がありました。
エレコムでは個々の製品・営業・拠点は限界利益にて管理されており、権限移譲された開発・調達・営業からなるCOT(カテゴリー・オーナー・チーム)の存在が、多数の商品を扱い、売り場のメンテナンスを行いつつも、効率的な事業運営を可能にしています。
社長曰く「知らないところで勝手に進めている」という機動性とそこからもたらされる鮮度は、なかなか他所は真似できないですよね。
(続く)
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