ポーター賞 競争力カンファレンス2019 その2

その他

ブレイクの時間では、受賞企業の展示がなされていました。
それでは後半です。

特別講演:CEOの時間管理

ポーター教授による特別講演です。
大きな権限を持つCEOにとって、唯一無二の貴重な資源である「時間」の使い方がテーマです。
米国大企業の27人のCEOに対し延べ6万時間ものフォローを行った、膨大な調査プロジェクトの研究結果を披露して下さいました。

公私のバランスについて。
ハードな仕事ゆえに体が資本であり、休憩と睡眠を取りつつ、限られた時間の中でしっかり運動も行っていることがうかがえます。
そして家族との時間も大事にしています。

多岐にわたる関係者との接点のお話。
外部に時間を取られ過ぎるなよと。

「そもそもメールで済むような事柄は、CEOがする仕事じゃない」
フェイス・トゥー・フェイスの情熱を込めたコミュニケーションこそがCEOに求められる役割というお話。

行っている仕事の中身です。
戦略策定と組織作りにかける時間、重要です。

CEOともなるとスケジュールをガチガチに組まされてしまいがちですが、自発的に動ける時間も必要というお話。

秘書の役割。
ただし、得てしてCEOのニーズに沿わない動きをしがち。
一人で考える時間をしっかり確保させるべき

この画像が結論になります。

私もアーリーリタイアしてみて、「自分が自分の人生のCEO」という意識がより強くなってきたということもあり、自分のことに置き換えながら興味深く聴くことができました。

一人になって考える時間がたくさんあるというのは、贅沢なことなんだなと実感しました。

パネルディスカッション:「リーダーが重視すべきもの」

大薗教授のファシリテーションの下、ポーター教授、丸井グループ 青井社長、オイシックス・ラ・大地 髙島社長をパネラーとしたディスカッションが行われました。

印象に残った発言を。

青井社長
・純粋持ち株会社のトップとして、「事業」は見ない。「戦略」「企業文化作り」に専念する
・両方やっていると、人格が引き裂かれる思い。日々の事件への対応と、中長期でモノを考えることとは根本的に違う。1人の人間に「両方やれ」というのは無理。
・もはやアフター・デジタルの中に暮らしていることを、消費者が気づくべきだし、企業もどう追いつくかを考えていかなくてはならない。我々も「売らないお店」で模索しているところ。

髙島社長
・経営者として目線を上げることも必要だし(あえて社外で籠り、考える時間を作る。冗談みたいだが、飛行機に乗った時には鳥の眼で大局からものを考える)、現場のリアリティを確認するために魚の眼で目線を下げることも必要(月1回お客さまや農家を訪ねる等)。フェイス・トゥ・フェイスは大事。

この流れで、大薗教授による閉会のご挨拶となりました。
いや~、内容濃かったです。

たまにはこうして集中的に知的な刺激を受けるのもいいものです。脳みそに汗かく感じで。
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