それでは株主総会の様子をお伝えします。
今後は株主総会参加の機会も増えますので、ある程度テンプレ化した上で記事にまとめていきます。
全体的な印象についても、5段階評価で点数を付けることにします。

株主総会
2019年6月21日(金)午前10時
長崎県北松浦郡佐々町小浦免字小浦浜1572番地21
アリアケジャパン株式会社九州第2工場
お土産あり(和菓子 or 洋菓子)
報告事項は田川社長らによる「読み上げ」系(スライド無し)。
強烈な創業者(岡田甲子男 特別相談役)が退いたこともあり、ある程度事務的な進行になってしまうのは仕方のない部分かなとは思いますが…。
決議事項も剰余金処分の件、取締役選任の件、役員賞与支給の件と特筆すべきものはありませんでした。
質疑応答
(理解促進のため、構成・内容には若干手を加えています)
Q
新開発商品や付加価値を上げる取り組みについて教えて欲しい。
A
具体的な商品を挙げることはできないが、今まで手をだせなかったマーケットに力を入れていく。
水産・畜産加工練り製品やペットフードなどがそう。
また、ネットやドラッグストアといった販路への拡販も進める。
Q
米国子会社の売却もあり、総資産は1000億円に達した。今後これをどのように活用していくのか。
A
米国子会社の売却のインパクトは大きく、売上高を1,000億円に戻すには時間がかかる。
(あれ?総資産と売上高の話を混同している?)
それでも選択と集中を図るために決断した。
米国でのアマゾンによるホールフーズの買収は相当なインパクト。
小売業者からのコスト引き下げ圧力は、ウォルマートの追随もあって一層強まっている。
キャンベル・スープも生鮮食料品事業を売却したくらいだ。
20~50年先のことを考えると、原価を下げることに集中せざるを得ない環境から脱し、方向を転換すべきと考えた。
今後は東南アジア・欧州、そしてアフリカへと軸足を移していくことになる。
所感
「了解!」の掛け声や、タイミングの良過ぎる拍手も含めて、いかにも昔ながらの総会でした。
総会そのものは全体的に切れ味も感じられず、ここまでだとせいぜい★★☆☆☆までかなという印象だったのですが、実はこの後が素晴らしかったのです。
(続く)



コメント
株主総会の★評価はとても興味深い試みですね。
特に所感部分が、あたかも現場にいるように感じられます。
束になって届く株主総会の案内も、サラリーマンには無縁な存在。
今後は、旅行記とあわせて、楽しませていただきます。
励みになるコメント、ありがとうございます。
私もサラリーマン時代はフラストレーションが溜まっておりましたので、できるだけ還元したいと思っております。
現場にいるような感覚を持っていただけるよう、伝え方も工夫していきたいです。