ニトリHD株主総会・株主説明会~19年5月ニトリHD総会札幌旅行記その4

旅行

2日目の5/16(水)は、ニトリHDの株主総会に参加しました。

宿泊したホテルサンルートニュー札幌の朝食です。

この系列はリーズナブルで好きなのですが、ここも朝食バイキングがバラエティに富んでいて良かったです。
この手のホテルでフォーが供されるのは珍しいですね。

この後、地下鉄南北線に乗り終点の麻生(あさぶ)駅へ。

ニトリHDの札幌本社。
麻生店が併設されているのですが、とにかくデカくて要塞のようです。

ただ株主総会の会場が300名程のキャパであったのに対し、出席者はざっと200名弱。
日本の小売業では、ファーストリテイリング、セブン&アイ・ホールティングス、イオンに次ぐ4番目の時価総額(意外感があるかもしれません)を誇る当社ですが、その割にはこじんまりとしていました。

株主総会は白井社長が議長となり淡々と進められます。

質問も1件だけで(成長性に対する懸念に対し、ビジョンは必ず達成する旨の返答でした)、「えっ、もう終わり?」といった感じで不意を突かれました(苦笑)

株価が1年で2/3になったにも関わらず、控室の雰囲気も含めて地元の株主さん達は非常に大らかです。
東京で開催されていたら、こうはいかなかったでしょう。

本日のメインは株主総会ではなく、似鳥昭雄会長による「株主説明会」という名の大演説会でした。
テーマは日本経済の予測と、ニトリの今後の対応についてです。

内容は上記の記事を深掘りした感じです。

日本経済は2022年にかけて後退していき、その後は底這いが続くとの予測をされています。

これに対し、当社はこれまでも景気の下降局面で普段の2~3倍の投資を行ってきたように、「逆境こそ最大のチャンス」ととらえ、2021年より本格的に投資を行っていくとのことでした(場合によっては、借金してでも)。
今は建築コスト高のため、買って寝かせている土地もあるようですね。

また現在は2年で+100店舗の出店ペースですが、これを数年内に+100店舗/年に持っていく体制を作るとも仰ってました。
商圏人口10万人を前提にしていましたが、これを5万人前後に引き下げるようです。
人口3万人を切る名寄市で大成功をしたこともあり、これには相当の手応えを感じていらっしゃいましたね。

中国で多店舗展開を急いでする必要はなく、まだまだ国内でできることはたくさんあるという感じです。
現時点で国内は500店余しかありませんし。

特に印象的だったのは、「ネットとリアルの同時展開をやらないと負ける」と強く語っていたことです。

アメリカではAmazonとウォルマートの2強がお互いの領域に侵攻していく動きが活発化しており、この狭間にある量販店は有名どころでもどんどん淘汰されていっています(Kマート、トイザらス、スポーツオーソリティ等々)。

「アメリカで起こったことは日本でも10年後に起こる」というのが昭雄会長の持論でもありますが、そういう時代が来て寡占化が進むことも個人投資家として想定しておかなければなりませんね。

製造物流小売業」であるニトリはネットの拡充にも余念が無く、そんな時代にあって物流を軸に間違いなく生き残れる企業(というか、敵無し)だという印象を強く持ちました。

勉強になることが多く、札幌まで足を運んだ甲斐がありました。

総会のお土産はこちらになります。
商品券3,000円は実用性が高く、大助かりですね。
嫁へのプレゼントとさせていただきました。

不況が本格化したら、また昭雄節を聞きに足を運びたいです。
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