今月はやはりプライム市場への上場区分変更承認のあった、ダブルエーに触れざるを得ないでしょう。
新たなステージに向けて歩みを進めたことは、大変おめでたいことです。
この6月以降、株主優待拡充(×2)と株式分割の発表が相次いだことで、プライム市場上場の可能性を認識されていた方もいらっしゃることでしょう。
私の場合はそれ以前に、主に以下のような変化から「プライム市場に上場申請する意思は年々高まってきていること=会社が目指しているステージがもっと上にあること」を感じ取っておりました。
(実際それもあって、保有株を時間をかけて増やしていきました。)
「サスティナブル経営」への言及
2022年あたりから開示資料の中で、当社が既に行っていたサービスをESGや「サステナビリティ」と結びつけるような動きが見られるようになりました。経理財務担当者の継続的な募集
昨年だったと思いますが、一時期はしつこく募集をかけていたことから、今後に向けてIRを含む経理管理部の体制充実を図っていることが想定されました。英文開示の必要性に対する認識
一年前、IR照会で幅広なディスクロージャーの観点から外国語での開示を検討しているか尋ねたところ、「英語での開示は必須と考えている」旨の回答を得ました。肖社長の露出増加
以前は「ブランドイメージを崩さないように」との理由から肖社長の露出は抑えられていましたが、この5月には顔写真入りの「TIME誌掲載」でPRを行い(海外投資家に対する認知度向上の意図があったかと思います)、またこの10月にはサイトリニューアルを機に「TOP MESSAGE」を強く打ち出すなど、ここにきて前面に出るようになり意識の変化を感じました。
プライム市場上場承認を発表するタイミングとしては、私は2025/1期決算発表と同時なのかなと勝手に思っていました。
やや不意を突かれた感じです(苦笑)
株式の売出しに関して
これに伴い、発行済株数の約66%を保有する肖社長より全体の15%規模(オーバーアロットメント含む)の売出しを行うこととなりました。
需給の緩みから、ごく短期的には株価は軟調な推移が懸念されるところではありますが、これはさまざまな時間軸を持つ株主が存在することから仕方がないことだと思っています。
ただ、公募増資による株式の希薄化が伴わなかったのは、ここが当面の一番のリスクイベントになりかねないと思っていた自分には朗報です。
(加えて、「株式上場5周年記念配当」という形での一定の配慮もありがたいです。)
また一方では、流動性の向上が実現します。
これで機関投資家も少しは入りやすくなってきますから、どんな新しい仲間(株主)が加わるのか、どんなファンドが購入してくれるのかを楽しみにしております。
なお、直近1年の有価証券届出書ベースでは、「東証グロース250ETF」以外でのファンド保有が確認できておりません。。
パッシブな買いも含めて取引に厚みが出ることで、過去のような激しい株価変動が若干でも抑えられることを期待します。
そしてこのような特に何もない時期に発表いただいたことで、これからは業況のフォローに集中できるのもいいですね。
せっかくこれから好業績を出したとしても、「売出し」にかき消されて株価にストレートに反映されなかったとしたら大変もったいないことですから。
企業としてステップアップする上で避けられない痛みは、早く済ませてしまうのが一番です!
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