「勝ちたい」投資は、不自然であり醜くなっていく
「勝ち」を求める人は、その動機や行動に自滅の要素を孕んでいる。
投資も同じだと思います。
勝ちにこだわれば、ポジションが大きくなる、判断が攻撃的になる、結果として相場の変化に柔軟に対応できなくなるといったことが起こります。
またそれが行き過ぎると「結果がすべて」となり、卑劣な手を使ってでも勝ちたい、あるいは「格好よく」勝つ姿を見せびらかしたいといった姿勢へとつながっていきます。
「欲」の行きつく先はかようにも醜いものですし、自らバランスを崩し、自覚のないまま「負ける努力」をしていることにもなりかねません。
「負けない」投資は、水のよう
- 力を抜くことが負けないことにつながる
- 流れの中に身を置き、流れそのものを軸にする
- 確証を前提にしない
本書で述べられている「負けない」ための構えは、投資でも活かすべきだと私は感じました。
目指すべきは、確証によって自らを固めようとすることではなく、変化を感じ取りながら柔らかく対応すること。
水のように、しなやかに。
水は形を持ちません。
だからこそ、どんな器にも収まるし、どんな変化にも対応できるのです。
本書を読み終えて
「欲」に支配されて勝ちにいくことは不自然。
でも、「本能」に従って負けないように生きることは自然。
著者は言います。
負けの99%は「自滅」だと。
本書の中で、冬に薄着で太陽の光を浴びて体を温めていたとき、雲が太陽の光を遮ってしまったらどうするかという対応の違いで、「負けない」の真意を説明する箇所があります。
それを投資になぞらえてみると…
「勝ちたい」投資家は、自分のポジションが相場での光を失った瞬間に、光を求めて走り出す。
「負けない」投資家は、雲が流れるのをただ待つ。
焦らず、力まず、変化を観察し、その場その場において必要なことだけをやっていればいい。
それが自滅への道から自分を遠ざけることになる。
私にとって『負けない技術』は、投資の世界における「しなやかさ」の教科書とも言える本でした。
(終わり)
↑ ポチっと & ↓ Xでのシェア をお願いします。
Tweet


コメント