この日は早朝スタート、株主総会でぐったりだったということもあり、早々にお風呂に向かいました。
廊下からチラリと見える中庭の様子が、なかなかニクい演出です。
通路にはたくさんの食器も飾られていました。
「無方庵」の号を持つ美術作家の綿貫宏介氏による、漢詩をモチーフにしながらの、独特のタッチの世界観が館内で統一されています。
昭和初期のようでいて、どこか新しさもあり。
お風呂はこちらです。
上部には「金郷泉」と書かれています。
ここから先は撮影禁止。
こちらは宿の写真をお借りしました。
浴場は「半露天・半混浴」となっていて、洞窟のような入口から先に進んでいくとだんだんと深さを増していきます。
そして先では男湯・女湯が岩越しに並ぶ形になり、体はお湯に浸かりながら、顔だけ連れの方と「再会」できるような格好になっているのが、にごり湯の特長を活かしていてユニークです。
赤褐色の金泉が流れ出るお湯は、源泉かけ流し。
(泉質は、含鉄ーナトリウムー塩化物強塩泉)
塩分濃度は海水の1.5~2倍とも言われ、鉄分もたっぷりの超濃厚なお湯は、肌当たりは柔らかながらパワフルに体に効いてくる印象です。
湯上り処。
そして夕食です。
爽やかなブルックリンラガーで始めます。
箸置きまで、流石のこだわりでございます。
寄せ盛り。
カンパチ、ヒラメのお刺身、トマトくず豆腐、スモークサーモンなど。
アサリと葱の塩タレ和えが、特に美味しかったです。
鰆の炭火焼き。
一時間、低温から炭で焼いたそうで、とっっても柔らかくて美味。
播州赤鶏の蒸し鶏と明石だこのサラダ仕立て。
レモンクリームドレッシングが、またイイ!
じゃがいも饅頭などの温物。
そしてメインは神戸ビーフの鉄板焼きです。
さっぱり、かつふわっと溶けるような軽やかな脂の入り具合が絶妙!
岩塩もさることながら、生姜味噌との相性も良く、極上の肉体験でした。
ご飯は兵庫県産こしひかり。
香の物の、葉唐辛子の佃煮とちりめん山椒も良かったです。
最後はこちら。
デザートの紅茶のムースでした。
「山家料理」と名付けた、「山家(やまが)」=我が家、すなわち御所坊風のお料理。
素朴ながらしっかりと手間はかけつつ、上質な食材本来の味わいを引き出していただいた気がします。
まさに美食といった感。
お部屋に戻ります。
確かに木造建物ならではの軋みや物音はありましたが、それもまた和情緒の雰囲気づくりに役立っている気がします。
この暗がりは眠りへと誘う効果が半端ないですね。
厚めのマットレスで、ぐっすり眠ることができました。
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