トクヤマ株主総会2026(2)(★★☆☆☆)

株主総会・説明会

質疑応答の続きです。

質疑応答(2)

【事前質問3】
DX・AI推進グループの成果について。


例として、2025年に日本DX大賞を受賞した、経営シミュレーター「T-FORCE」を通じた生産の最適化や、地球温暖化ガスの排出量削減等が挙げられる。

【事前質問4】
株主総会を、アクス周南の定休日に開催できないか。
(同じ敷地内のスポーツクラブが、当社株主総会のために臨時休業になってしまうようです)


日頃よりアクス周南をご利用いただき、厚く御礼を申し上げるとともに、株主総会当日の休館でご不便をおかけしたことをおわび申し上げる。
本株主総会は、会場運営及び安全確保の観点から、隣接するアクス周南を休館とさせていただいた上で開催している。
株主総会の開催日程については、株主の皆様への適時適切な情報提供及び議案審議を確保するため、決算確定や監査手続、取締役会での審議など、一定の法令上・実務上の手続きを踏まえて設定している。
このため定休日に合わせて、日程を調整することが難しい。
何卒ご理解賜りたく、またアクス周南をご利用賜りたくお願い申し上げる。


事前質問に対する回答は以上となります。

続いて会場からの質問です。
しばらく様子を伺っていましたが手が挙げる気配がなかったので、私が先陣を切りました。

【質問1】
前回の中期経営計画は結果的には未達に終わった。
過去数期の業績も、期の途中で下方修正になる頻度が高かった。
外部環境が大きく変わる中で経営の舵取りは難しかった面もあると思うが、どちらかと言えば目標や予想の立て方が、必ず達成するんだという「コミットメント」というよりは、この数字を目指してくんだという「ターゲット」という趣旨で数字を出されている印象があり、そのような企業文化があるのかと想像するが、いかがか?

また、今回の計画は、中東情勢が不透明、AI・半導体需要が爆発している、当社として重厚長大産業から高付加価値の成長分野へとリソース配分を見直している等、さまざまな要素がある中で作られていると思うが、強気で数字を出しているのか、今までよりも保守的に出しているのか、そのニュアンスを可能な範囲で教えていただきたい。

(私からの質問です)


中期経営計画2025に関しては、当社の目標としては営業利益450億円を設定したが、これにはチャレンジ的な要素があったことは否定するものではない。
我々としては、どちらかといえば数字として保守的なものを掲げるというよりも、チャレンジ、あるいは我々が目指していく高みの目標とすることを続けている
これが我々の企業文化であると認識している。
これが一つ目のご質問に対する回答。

では、今回の中期経営計画2030で同じような形になっているかというと、私自身、計画策定にあたり前職の経営企画本部長として主体的に従事してきた。
我々の企業文化としてのチャレンジという面は持ち続けるべきだし、逆に低めのコミットメントとしてしまうとより保守的になってしまう
すると、さらなる我々の成長を目指すための事業ポートフォリオ転換、あるいはそれ以外の成長に向けたアクションが悪くなってしまうという思いがある。

ある程度の蓋然性を持って、(2030年度)売上高4,075億円、営業利益570億円という目標をお伝えしたが、これにはいくばくかのチャレンジ要素あるいは事業環境によって左右されるものも当然含まれているものとご理解いただければと思う
ただ、我々としてはその目標を下方修正することなく、この数字を目指して日々チャレンジをしていくという決意の部分も含め、我々の企業文化としても、それを維持・継続させていただきたいという思いを込めて、今回の目標設定数値にしている次第。

一方、株主の皆様への還元でDOE4%を目指すということも、今回の中期経営計画ではうたっている。
こちらに関しては、ますます、株主の皆様のご支援・ご協力、あるいはご叱咤の部分も含めて、我々は株主の皆様を意識した経営をより強く心掛けているので、こちらの数字に関しては、チャレンジではなく必達という形で進めてまいりたいという決意で今、臨んでいる次第。

→ 私自身、目標数字の作り方について質問するのは初めての経験でしたが、当社の社風がよく分かるご回答をいただくことができました。保守的な数字の組み方はしないということなので、投資家としてはそこは注意しておく必要はあると思いました。


他に質問はなく、以上で質疑応答は終了となりました。
(10:40)

この後、議案採択(選任の際は、各人一礼)を経て閉会となりました。
(10:45)

最後に、新任取締役の紹介・退任取締役(岩崎取締役・宮本取締役)のご挨拶がありました。
(10:47)

所感

重厚長大産業であることからくる事前のイメージ、そして檀上の皆様の装いから官僚的な企業文化があるのではと思っておりましたが、質問を通じて、意外にもチャレンジングな企業文化があることが分かりました。

だからこそ、事業ポートフォリオの大胆な転換ができるということですね。
ややもすれば伝統的な企業として保守的になりがちなところを、あえて経営トップからハッパをかけて挑戦を促すべく、繰り返し意識付けしているということかもしれません。

個人的には質問に対して満足のいくご回答をいただくことができましたが、会場からの質問が他になかったことは寂しい限り。
やはり地元の安定株主が多いということなのでしょうか。

総会の評価としては、★★☆☆☆とさせていただきます。

(終わり)

目標の出し方にも企業文化が表れるという一例でした。応援ポチありがとうございました。
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