小泉雅史「中小企業の『ストックビジネス』参入バイブル」を読む。

読書

主に中小企業向けに書かれた、継続的な売上が入ってくるビジネス=「ストックビジネス」のノウハウをまとめた一冊となります。

会社経営者向けに書かれている箇所も多いですが(例・ネットビジネスにコンテナの償却メリットを組み合わせて節税を図る手法や、M&Aサイト・FC募集サイトの紹介等)、実は投資家にとっても非常に示唆の多い本となっています。

それもそのはず、著者は事業家であると同時にバフェットを崇拝する投資家でもあるからです。

究極のディフェンス型経営として「ストックビジネス多角化経営」によって潤沢なキャッシュフローを確保し、さらに「投資・M&Aによる多角化」という攻めの手法を組み合わせることで、攻めと守りを兼ね備えたバランス経営を実現する

そしてROIC指標をベースに、できるだけ少ない投資資本でたくさんの利益を生み出せるビジネスを選択し、PPM思考で多角化事業ポートフォリオの経営管理を行う

これって私がまさに「ろくすけカブス」でやろうとしていることそのものじゃないですか!?
ちょっとビックリしてしまいました。
読みながらあまりに頷くことが多すぎて、ヘッドバンギング状態ですね(笑)

ただストックビジネスを拡大解釈し過ぎの傾向があり、生活必需品SPA型としてニトリやワークマン、リピート商品メーカー型としてアリアケジャパン、やまみ(!)まで含むのはどうかとも思いましたが、全体に通底する思想には私とかなり近いものを感じ、思考の整理に大変役立ちました。

「『投資家的事業家』と『事業家的投資家』を増やすことで、日本企業の資本効率を改善できるはず」という著者の主張には同感です。
次回作が待ち遠しいです。

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いわゆる「投資本」より経営関係の本の方がよほど為になることが多いですね。両方を兼ね備えたものであれば最高です。
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