前回、「S&P500」 の「既に人気のある銘柄の人気にますます拍車をかける構造」についてお話しさせていただきました。
「S&P7 vs S&P493」
ここで思いだされるのが、2023年に一部で話題になった「S&P7 vs S&P493」です。
その頃から、いわゆる「マグニフィセント7」とその他のパフォーマンス格差が広く認識されるようになりました。
以下の2つは、www.apolloacademy.comというサイトにあった図表です。

このチャートは、「S&P7」だけがいかに市場を牽引していて、その他「S&P493」がいかに蚊帳の外にあったのかを雄弁に物語っています。
歴史は繰り返される
結果として「S&P7」は、PERで見ればかなり大きな数字になっていきます。

そして歴史を紐解いて見れば、こうした一部の企業に人気が集中する事象は、2000年の「テックバブル」、古くは1970年代初めの「ニフティ・フィフティ」(この頃はまだインデックスファンドはありませんでしたが)を代表例として、何度も繰り返されてきたことなのです。
パッシブ運用の存在感が高まってる昨今、「S&P500」自体がバブルの芽を育てていき、やがて崩壊をもたらすことになる。
しかしまた新たなバブルは生まれ、その時はその時でしっかり恩恵を受けられる。
ここでふと思いました。
「S&P500」は、「平均」のイメージとは実態がかなり異なっていて、「旬」のテーマ株を渡り歩く「乗り物」と捉えた方が良いのではないかと。
産業構造の変化に応じ、構成銘柄の入れ替えによる新陳代謝もなされるのですから、なおさらそう思います。
そして、「山あり谷あり」でありながら、全体経済が成長していく前提で「旬」は確実に捉えていけるがゆえに、時間軸を長く取れば必然的に右肩上がりになるシステムである、と言うこともできるでしょう。
だからこそ、価格が高いときには少なく、安いときには多く購入していくという、ドルコスト平均法との相性も良いのでしょうね。
(続く)



↑ ポチっと & ↓ Xでのシェア をお願いします。
Tweet
コメント