ここ2~3年特に顕著になってきたのですが、誤解を恐れずに言えば、「儲けるために」株を買うという意識が私の中で希薄になっております。
私にとって株を買うということは、もはや「株主になるために」行うものになっています。
- 世の中に素晴らしい価値を提供している企業を、株主として長期的に応援する
- 可能であれば、その企業とのコミュニケーションを通じて、株主として自分にできる貢献をする
- (自分が思う)本来の価値が世に認められていくプロセスを通じて、結果的に自分も資産増大という形で恩恵を受けられれば、それでいい
こんなことを最近はずっと考えております。
感覚としては保有株の95%くらいは「株主になるために」買って保有しているものであって、残りの5%くらいで「儲けるために」売買を楽しんでいるイメージです。
(実際、「ろくすけカブス」の「スタメン」と「その他」の割り振りがほぼそうなっています。)
なかなかこの感覚は他人には理解されないだろうなと思っていたのですが、プロポーカープレイヤーであり個人投資家でもある木原直哉さんが素敵な記事を書かれているのを、たまたま目にしました。
木原さんの感覚として、
- 値動きで株を売ったり買ったりする前提の人は、保有中でも株主ではない
- 「儲けるために、儲かる銘柄にお金をつぎ込んでいる」のは、「真の株主という感じがしない」
- 自分にとって株主というのは、「会社の一部の割合を保有すること」
- 会社の一部を保有するという意識ならば、株価なんてどうでもいい
というものがあるそうです。
文章の内容に非常に共感いたしましたし、こういう感覚を共有できる個人投資家の方に出会うことはそうそうないだけに、とても嬉しくなりました。
「Shareholder」である株主は、言葉の持つ本来の意味からすると、やはりその企業をシェアする、一部の割合を保有するという感覚でいて然るべきだと思いますし、私もできるだけそうありたいと考えています。
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コメント
うーん、これはこれまでのところで相応の利益の蓄積、経済的基盤が確立しているという前提があってのことというところが大きいのではないでしょうか。
こちらは、株式市場の売買には個人内でもいろんな意味や形があるけれど、それはいずれも「エンターティンメント」としての意味があるというところが大きいように思います。それは「楽しみ」「遊び」と言い換えてもいいかと。
例えば、
・今日もしてましたがIPO初値買いのセカンダリーの超短期売買
・クロス取引での優待取得
・IRセミナーでの企業の理解 投資対象としての判断 企業とのコミュニケーション
こうしたことは意味とか質はそれぞれ違いますがいずれも「エンターティンメント」です。
ただ、「「遊び」だから損してもいいというスタンスではないですが。結果として損する場合はよくありますけど。
で、3つめの企業の理解のところがやはり奥が深いというかフィールドが広いんですね。
あと、7794イーディーピーなんかは、現状はとても投資対象にできるような状態ではないので株は持っていないですが、株主のような意識で追いかけ期待感を持って見ています。
実際、今年の株主総会はそのためにだけ株を売買して権利を取り、総会参加者の中で一番多くしゃべったりしましたし。
まあ、いろんな形で参加できるのが株式市場のよいところかもしれません。
勤め人の頃(安定収入があった頃)にこういう感覚を持てていたら、もっと良い投資ができていたのだろうなと個人的に思うところはあります。
市場は懐が広く、さまざまな取り組み方ができるのが良いところでもあり、難しいところでもあります。
自分に合った方法を見つけることが大事ですね。
株主になるために株を買う。その会社の部分所有権である株が欲しいから買う。という考えは一般的でないかもしれないですけど自分もそういう考えで株を買っています。この考えの良い所はほとんどの善良な経営者と同じ目線で会社をみられるということですよね。自分は基本的にアクティビストよりも経営者に賛同することが多いです。もう一つは株価をあまり気にしなくなる言うことですねアクティビストは株価をあげる事を目的にしていますが経営者は長期的な株主価値を上げる事を目的にしています。そこが対立の要因になっている事が多いと思います。
年末なので勝手に今年の朝の一言大賞を決めました。
並みの売りでもいいように買いを良くしなさい。ちょっと違うかもしれませんがこんな意味の一言があったと思いますが
この一言で最高の売りをめざす考えが完全になくなりました。自分の好きな花を引き抜き雑草に水をやるの一言と親和性があり勝手に大賞に選びました。
朝のひと言も含め、いつもありがとうございます。
経営者と目線・時間軸が合わせられるのが、長期投資の良いところですよね。
そして仰っていただいているように、「買い」だけにフォーカスすれば良いというのも、長期投資の大きなメリットだと考えております。