三陸鉄道(2)新田老ー釜石間~24年9・10月 大人の休日倶楽部パス旅行記その10

旅行

新田老駅で降りたのには理由があります。

台風5号による大雨により河川が氾濫した影響で路線が被災し、新田老ー宮古間はバスによる代行運転となっていたからなんです。

ということで、バスで宮古駅に到着です。

ここから釜石にかけては、再び三陸鉄道に乗ります。

この区間は東日本大震災の前はJR山田線の一区間だったのですが(その頃に乗車したことはあります)、復旧工事を終えた後、2019年3月に三陸鉄道に移管された経緯があります。

この時に当時の北リアス線・南リアス線と一体化し、新たにリアス線として再出発したというわけですね。

座席はゆったり、窓は大きく、三陸鉄道は乗り心地が良いです。

それでは出発です。

山田湾の様子。

「オランダ島」手前の穏やかな海面に、無数の養殖いかだが浮かびます。

岩手船越駅の手前にある、「鯨と海の科学館」。

東日本大震災の時は、津波で約8mの高さまで浸水したそうです。

船越湾沿いを走ります。

浪板海岸駅を経て…

浪板海岸を望みます。

寄せる波はあっても返す波がないという、世界でも珍しい「片寄せ波」の海岸として知られています。

ただ、震災時の津波と地盤沈下で、砂浜の大部分は消失してしまったようです。

どうしても名前が気になる、吉里吉里駅。

駅周辺はどうってことない風景ですが、少し離れたところにある吉里吉里海岸は、砂浜を歩くと「キリキリ」と鳴ることからその名がつけられたという説があります。

鵜住居駅に入る手前で、スタンドが見えてきました。

この「釜石鵜住居復興スタジアム」は2018年開場で、ラグビーワールドカップ2019の会場の一つとして使われました。

両石湾を見送り、いったん内陸に入ってしばらく進んだところで…

釜石駅に到着。

三陸鉄道の駅を出たところにあるモニュメント。

駅入り口はこんな感じ。

こちらはJRの駅舎。

JR釜石線の前身、岩手軽便鉄道は『銀河鉄道の夜』のモデルとなった鉄道です。

釜石といえば、鉄の町。

「NIPPON STEEL(日本製鉄)」北日本製鉄所の存在感はやはり凄いです。

これから歩いて宿に向かいます。

震災の影響と復興の歩みをさまざまな形で感じた区間でした。
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