風雨の中を歩き回るのはしんどいということで、建物の中で時間を過ごせる場所に向かいました。
この日はトレッキングをすることを事前に計画していたのですが、翌日に回すことに。
(まあ、こういうこともあろうかと)

礼文町町民活動総合センター「ピスカ21」内にある、礼文町郷土資料館です。
とりあえず時間を潰せればいいかと思っていたのですが、結論から言えば予想外に楽しめる場所でした。

本州とは異なる文化の変遷を学べる施設で、時代ごとに展示品が分かれています。
最初は「現代」。
四季折々の風景写真や島の紹介など。
奥では遺跡発掘の様子などを映像化したムービーが上映されていて、その後の見学に役立ちます。

「縄文時代」。

縄文時代中期後半から後期中葉まで営まれた集落遺跡、船泊遺跡の「北海道船泊遺跡出土品」は国指定重要文化財となっています。
遺跡での人骨の保存状態が極めて良好であったため、縄文人のかなりリアルな復元も可能になっています。

埋葬の副葬品である「貝平玉」。
貝殻に対する高度な加工技術があったことが分かります。
また、礼文島では産出しない黒曜石、糸魚川が有名なヒスイなども見つかっていて、この頃既に広域の交易があったことに大変ロマンを感じました。

「続縄文時代」。
本州の影響と同時に、北方から大陸の影響も受けており、再末期にはサハリンから礼文島へ移住した集団もあったそうです。

「オホーツク文化期~擦文時代」
縄文時代の後に続く北海道独特の歴史区分とのことで、本州で言うと弥生時代から平安時代に相当するそうです。
オホーツク文化の生業は漁労と海獣狩猟、あわせてイヌやブタも飼っていたそうで、食糧には恵まれた暮らしだったようですね。

オホーツク人が残した、牙製女性像。
よく見ると腰にちっちゃなクマさんが浮き彫りにされていてカワイイです。
熊への信仰心がうかがえます。
資料館はこの後、ニシン漁で栄えた昭和まで展示物が多数あり、かなり見応えがありました。

フェリーが停泊しています。
まだ雨は止みそうにありませんね。。

残りの時間は、フェリーターミナル至近の「Cafe Ru-we(ルーウェ)」さんで過ごすことに。
近くの古めかしいお土産屋さんなどとは一線を画した、オシャレな雰囲気を漂わせています。

自家製のチーズケーキ(クッキー生地の底が絶妙!)と、風味豊かなヘーゼルナッツラテをいただきました。
とても居心地の良い空間で、読書をしながら寛ぐことができました。

「礼文島温泉 うすゆきの湯」。
こういう日は特に、お風呂で温まりたくなります。

漁港の脇を通りながら、宿に向かいます。
礼文町での雨の日の過ごし方ということで、参考にしていただけるのではないかと思います。


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コメント
雨の日の礼文島の過ごし方、
って貴重な情報です。
立派な郷土資料館、カフェ、温泉施設、、、、
驚きました。
早く天気が回復し、
礼文島ならではの動植物が見れるとよいですね
楽しみにしています
礼文島の人口は4/1現在でわずか2,127人とのことですが、そんなことを感じさせない一角でした。
おかげさまで、翌日は一日中外を観光することができました。
後日ブログでも書かせていただきます。