少し落ち着きましたので、退職時の話でもしましょうか。
私の真の退職理由は、主に
- 会社の事業環境悪化が鮮明となり、今後自分にも負荷がかかることが容易に想像できた
- 自分が会社の中でやりたい仕事がなくなり、充実感を得ることが難しくなった
- 会社を辞めても食べていくには困らないような経済的な算段が立ち、今後の給料と自由な時間を天秤にかけた結果、後者に魅力を感じるようになった
というものです。
まともにアーリーリタイアすることを考え出したのは退職日の1年数か月前で、長年綿密に計画していた訳ではありません。
結局、慰留への対応や引き継ぎの時間も考慮し、退職日の8か月ほど前に直属の上司にまず申し入れる形になったのですが、困ったのはどう退職の意思を伝えるかです。
特に退職理由について。
アーリーリタイアやセミリタイアをするにあたっては、なかなかストレートに真の退職理由を伝えることは難しいかと思います。
相手は今後も働き続けていく訳ですから、会社のあり方や自分の働き方、人生観などを否定されるような退職理由は聞きたくないことでしょう。
私もそうだったのですが、部下を持つ人間は周囲への影響にも十分配慮しなくてはなりません。
ここは後任への引継ぎのための時間も十分に取って、できれば「立つ鳥跡を濁さず」でいきたいものです。
角の立たない退職理由として一般的に考えられるのは、
- 転職、独立・起業
- 自らの健康上の問題(メンタルを含む)
- 家の事情
辺りかと思います。
ただアーリーリタイアの場合、真剣味が伴わない中で1を語って相手を説得することは難しいでしょう。
(その種の才能のある方も中にはいらっしゃいますが)
2は事情が事情なだけに、受け容れられやすいかとは思います。
ただ、できればそうなる前に退職したいところですね。
そうなると、3が無難なところです。
よく聞くのは「親の介護」や「配偶者の転居」等ですね。
私の場合は、「家業を手伝う」という理由にしました。
実家が事業をやっており、父も経営者としてリタイアしてもおかしくない年齢になっていたのを利用させてもらいました。
これは全くの嘘という訳ではなく、仕事での経験を活かして実際に経営上のアドバイスを時々行っております。
この歳になって図らずも父との会話の機会が増えたことは、まあ良かったなと思っています。
私が会社を先に辞めてしまったので、親孝行にはなっていないのでしょうが(苦笑)
話を元に戻しましょう。
上司や人事に「家業を手伝いたい」と実際に申し伝えたところ、「家業を継ぎたい」という方向に話がいつの間にか変換されてしまい、結果的には「残念だけど、社長を継ぐのならそれは仕方がない」という形できれいにまとまりました。
もはや否定するのも面倒臭いですし、その可能性が全く無い訳でもないので、「ま、いっか」という感じでストーリーに乗っかることにしたのです。
アーリーリタイアを考えており近い親戚が事業を行っている方については、この退職理由は一考の余地があるのではないかと思います。
アーリーリタイア関連の記事もぼちぼち書いていきますか。
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