安達裕哉『頭のいい人が話す前に考えていること』を読む。

読書

誰でも「頭のいい人」になりたいですよね。
目の付け所からして、さすがベストセラーという感があります。

もうビジネスパーソンではないということもあり、あまりこの手の本は読まなくなっていたのですが、何気なく手に取ったところ、思いがけず私にも深く刺さった本です。


ビジネスシーンに限らず、日常生活においても、より効果的にコミュニケショーションを取るためにはどうしたらいいか ー

著者の言葉を借りるなら、「頭のいい人が話す前に・・・・何をどうちゃんと考えているのか」を明確にすることで、だれもが思考の質を高め、「頭のいい人」になれることを目指して書かれているのが本書ということになります。


ここで大事なのは、「頭のよさ」は他者が決めるということです。


他者がどのように思うか」を意識することこそ、知的で慕われる人が持つマインドの根本であり、思考の質を高めるために最も大切なことだと書かれています。

人は頭のいい人の話を聞こうとしますし、頭のいい人がすすめるものを欲しくなります。

頭のいい人と認められれば、自分のやりたいことも通りやすくなります。

つまり、ちゃんと考えるとは、突き詰めれば、人を動かすアウトプットを生み出すということなのです。



アウトプットは話すことだけではありません。
書くことも含まれます。

アウトプットでインパクトを残すためには、良質な言語化が必須であり、そのためには、

  • 「客観視」(物事を客観的にさまざまな視点からとらえる)
  • 「整理」(理解できているということは、整理できているということ)
  • 「傾聴」(自分の言いたいことではなく、相手の言いたいことを考えながら聞く)
  • 「質問」(相手が言語化できていない部分まで掘り下げる)

を経て、事前に思考を深めておく必要があるといったことが書かれています。


著者のコンサル22年で得た、こうした「頭のいい人」になるための知見は、
知性と信頼を同時にもたらす「7つの黄金法則」(マインド)と「5つの思考法」(深く考える道具)という形でまとめられております。

事例を交えたそれぞれの解説がとてもスッと頭に入ってくることから、この本そのものが優れた言語化の産物という印象があり、その説得力に唸らされました。


ということで、言語化が命のブロガーとしても、また企業とのコミュニケーションの質を高めていきたい投資家としても、大変収穫の多い本となりました。

この本を読んで、大学生の頃、コピーライターにちょっぴり憧れていたことを思い出しました。
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