この日のお宿は、黒川温泉の「御客屋」さん。
(タクシーで玄関まで送っていただきました)
江戸中期の享保7年(1722年)、肥後細川藩の御用宿として創業した「半農半宿」をコンセプトとする、全13室のお宿です。
変わった名前ですが、御用宿としての当時の呼び名「御客屋」を掲げているとのことです。

ロビーの様子。

私が泊まったのは、眺望はありませんがどこに行くにも便利な1階の「ひごたい」という、六畳タイプのお部屋。

「歴史の宿」ということで多少の古さは我慢するつもりでいたのですが、予想に反して大変キレイです。

部屋に漂う、あらかじめ焚かれていた御香の香りと、さりげなく飾られているお花に癒されます。

「半農」が意識されるお茶請けの「農おこめクッキー」。

アクセサリートレイがあるのは、女性には嬉しいですね。

浴衣・タオル類。

それではお風呂場に向かいます。
こちらには7つの湯処があります。
(家族風呂以外は、宿のお写真を使わせていただいております)

一番歴史の重みを感じさせる雰囲気の「御前の湯」。
湯舟の床には、天然岩が敷き詰められています。
そして格子戸からは、川景色を楽しめます。
こちらは黒川温泉旅館組合補助泉源のお湯で、ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉になります。

露天の「代官の湯」に向かいます。
球体状の「鞠灯篭」が田の原川の上に配置してあります。

この廊下からは、共同浴場の「穴湯」と丸鈴橋が見えます。
夜の点灯が楽しみです。

自家泉源の「代官の湯」はとっても開放感がありました。

そして家族風呂へ。

2つあるうち、切石風呂の「弐の湯」です。
冬場は湯かき棒で混ぜて下さいとの案内がありましたが、そのまま入れました。

自家泉源の方は、ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉。
アルカリ性の柔らかいお湯です。
黒川温泉といえば露天風呂を自由に巡る「入湯手形」が有名ですが、これだけ宿の中にさまざまな雰囲気を楽しめる湯処があると、ここだけで十分という気がします。



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