よく売れた本ですし、動画や書評サイトでもたくさん取り上げられてもいますので、内容の要約はごく手短にし、私の感想を中心に述べてみたいと思います。
結論から言えば、「メタトレンド+推し」が最強の投資法、ということですね。
まず「推し」の部分について。
株主になることで、ただの受け手ではなく、企業の成長の喜びを分かち合い、時には課題を共に考える「仲間」の立場に一歩近づけるのだと感じます。それは心地よく、痛快で、投資の楽しみが何倍にもなるのです。
これには全く異論は無いですし、この辺りの記述には共感できる箇所が多かったです。
次に「メタトレンド」について。
過去の価格変動を材料にする「テクニカル分析」でもなく、現在わかっている数字に頼る「ファンダメンタルズ分析」でもなく、10年や20年、あるいはそれ以上の長い時間をかけて(「マクロトレンド」を超えて)、社会そのものを変えるような「巨大な時代のうねり」に注視するのが、著者の提案する「メタトレンド投資」です。
(株価のボラティリティを乗り越えてそれを完遂するために、「推し」が有力な手段となるわけですね。)
自分なりに解釈すると、(持続的成長のニュアンスのある)「長期潮流」よりもさらに強いモメンタムを持つ、津波のように押し寄せるトレンドを意識しようということですね。
確かにその方が、株価も強力に反応するというイメージを持つことができます。
著者は関心の的が「自分の心の躍るような技術」にあり、ご経歴からしても最新の情報を継続的に追うことがたやすい方なので、この手法がフィットしているのでしょう。
ただ、自ずと米国株が中心の投資対象となり、日本株についてはやや歯切れが悪い印象です。
この「メタトレンド投資」が日本株にもそのまま使えるかと言うと、悲しいかな、そこには私はやや疑問を持っており、例えば以下のように修正して考える必要があるのではないかと思っています。
- 「社会そのものを変えるような」の部分を、「ニッチな領域における」に置き換える。
- 「メタトレンド」を黒子として支えるような、BtoB企業に着目する。
とはいえ、この本の手法自体は米国株メインの方ならそのまま実用に耐え得るものだと思いますし、「推し」の対象が米国株には向かない私にとっても、頭の中を整理する良い機会となりました。
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コメント
これは図書館にあったので読みました。
「そりゃそうなんだろうけどね・・・」という印象でした。
具体的にそのメタトレンドを見いだして関連する株式に早期に投資して保有を継続する、それはそうたやすいことでもないよなー、ということです。
自分がどこかの分野でイノベーターかアーリーアダプターになれないと、なかなかそのままではワークしない投資法だなとは感じました。