3月決算先の株主総会でトリを務めるのは、東京海上ホールディングス。
今回が初参加となります。
やはりバークシャーとの資本業務提携の効果をどのように考えているのか、何らかの情報を得たいというのが参加目的でした。

株主総会
2026年6月29日(月)午前10時
東京都千代田区丸の内一丁目1番1号
パレスホテル東京 2階「葵」
お土産 無し
会場は味の素と同じですね。
800席ほど用意され、参加人数は500~600人ほどだったかと思います。
結構な人数です。
壇上の役員の皆様の一覧表を受付でいただきました。
事業の範囲が広く回答される方が多い総会でもあり、これは助かりました。
なお、ブラッド・アイリック常務執行役員はウェブ会議システムを利用してのご参加でした。
議長は小池社長。
議事に入る前に、開催前の数日間に発生した地震や台風に伴う自然災害に関するお見舞いの言葉がありました。
まず簡潔な説明による議案の上程がありました。
- 剰余金の処分の件
- 資本準備金の額の減少の件
- 定款一部変更の件
- 取締役(監査等委員である取締役を除く。)12名選任の件
- 監査等委員である取締役5名選任の件
- 補欠の監査等委員である取締役1名選任の件
- 取締役(監査等委員である取締役を除く。)の報酬等の額の決定の件
- 監査等委員である取締役の報酬等の額の決定の件
- 取締役(監査等委員である取締役を除く。)の株式報酬制度の決定の件
(10:07)
報告事項(事業報告、監査結果報告等)も手元資料の通りということで、必要最低限のものでした。
ただ、せっかくの株主総会の場ということで、当社の経営と事業の戦略、その結果としての業績、株主還元についての説明が小池社長よりなされました。
ホームページ記載の「プレゼンテーション資料」の内容に沿って行われ、プレゼンテーション動画もアップされておりますので詳細は割愛します。
以下、個人的に気になった箇所のみ記載させていただきます。
更なるリスク分散の追求・事業領域の拡大(「Aspiration2035」実現に向けて)
価値提供の拡大(お客様への貢献)を通じ、リスク分散も実現。
①地理的なリスク分散
②商品的なリスク分散
③事業的なリスク分散(事前・事後のソリューションによる価値提供領域の拡大)
バークシャー社との戦略的提携を活用し、地理的・商品的に分散効果の高い保険事業を一段と取り込んでいく。
保険の枠を超えたソリューションパートナーへ(「Aspiration2035」実現に向けて)
国内保険事業・海外保険事業と並び立つ一部門として、この4月からソリューション事業を位置付け。
事故を未然に防ぎ被害を小さくする、発生後には早期復旧とともにより強靭な再建につなげていく。
事故の事前・事後の領域での価値提供が重要となるが、当社は「保険+ソリューション」での一体提供で応えていく。
より大きな安心・安全の実現により、保険についても低廉な保険料での提供が可能に。
ソリューション事業は保険事業対比で資本負荷が低いため、グループ全体のROE向上にも貢献。
バークシャー・ハサウェイとの戦略的提携
①当社への戦略的出資
②再保険分野における協働
③M&A等における戦略的提携
という3つの柱で構成。
長期志向・分権型の経営・資本規律といった、当社と非常に似通った価値観を共有するパートナーとの長期的かつ戦略的な協働関係も活用し、当社の中長期的な価値創造力を一段と高め、「Aspiration2035」に向けた成長戦略をさらに加速させていく。
締めのお言葉
(小池社長)
我々は創業以来大切にしてきたパーパスを起点に、国内保険事業、海外保険事業、そしてソリューション事業へと価値提供の領域を広げてきた。
その中で今、「Aspiration2035」を掲げ、さらなる進化へと本格的に踏み出している。
足元、バークシャー・ハサウェイグループとの戦略的提携を契機に、株主・投資家の皆様から当社に寄せられる期待がこれまで以上に大きくなっていることを実感している。
そしてこの期待は同時に、私たちが果たすべき責任の重さでもある。
この期待と責任を正面から受け止め、東京海上らしい価値創造の着実な実行を通じて「Aspiration2035」の実現に向けた歩みを力強く進めていくことを、グループCEOとして皆様にお約束する。
引き続きのご支援を、何卒よろしくお願い申し上げる。
(会場拍手)
(10:34)
質疑応答(1)
(理解促進のため、構成・内容には若干手を加えています)
事前質問の回答については「第24回定時株主総会 質疑応答の概要および事前アンケートへのご回答」に記載されているため割愛(会場ではこの中の「質問1」「質問2」に対する回答がありました)。
回答は管掌の会社・部門の役員からのものが中心で、適宜小池社長が補足されていました。
質問は「1人1回2問まで」。
【質問1】
東京海上日動の車両保険の件でお伺いしたい。
示談が成立しない場合、レンタカーの費用や修理会社に支払いをしないといった悪しき慣習がずっとあると私は認識している。
示談そのものはレンタカー会社や修理会社には関係ないことであり、「下請けいじめ」にもなりかねない。
損保業界は皆同じだと思うが、この昭和からの悪しき習慣を、リーダーとして脱却し改善していただきたい。
⇒
(東京海上日動 太田専務)
損害保険はお客様や地域社会の「いざ」を支える社会インフラそのものであると認識している。
お客様からお預かりした大切な保険料を原資とし、当社が正しい保険金を正しく支払いするということは、保険制度、すなわちの社会インフラをしっかり守っていくことそのものであるという考えの下、 1件、1件程度のお客様に寄り添って対応することを基本姿勢としている。
実際に発生した1件の事故に対しては、事故状況や事故で発生した損害について、正確な事実確認を行い、その上で事故と損害等との因果関係、賠償責任があればその責任割合などを踏まえ、時には専門家と連携をしながら、 適切に賠償金を算定している。
そうした中で、お客様や被害者の皆様にもご納得いただけるようにきちんと努めている。
ご指摘のあったようなことの無いように、 迅速な支払いを行っていきたい。
引き続きあの公正公平な支払いに努めていく。
【質問2】
御社にもしものことがあったら一大事と感じている。
例えば御社の末端のグループ会社や代理店で不祥事があったり、お客さんのデータが流出してしまったりだとか。
そのようなことがないようにするというのは、御社が専門としており得意とするところだとは思うが、差し支えのない範囲で対策についてご説明いただきたい。
⇒
(東京海上日動 太田専務)
個人情報保護や情報セキュリティ管理に関する取り組みについて説明させていただく。
東京海上日動としては、個人情報保護・情報セキュリティを経営上の最も重要な課題の1つと認識している。
個人情報保護や情報セキュリティ向上の対策として、各種法律やガイドラインに基づき、社内規定をきちんと整備をし、社員・代理店の教育・モニタリングを行い、情報管理の徹底にとともに日々改善の努力を行っている。
具体的には、紙の資料は紛失のリスクがあるので、ペーパーレス化を進展させたり、データセンターや端末等に対する各種のネットワークセキュリティ対策の他、外部委託先に仕事をお願いすることもあるので、外部委託先の管理にも目を配り、適切な情報セキュリティマネジメントに努めている。
対応には万全を期しているが、万一、大切な個人情報について漏えいや不適切な取り扱いが生じた場合には、迅速かつ適切に対応することとしている。
以上のように取り組んでいるが、今後も課題があれば適宜必要な見直しを行い、お客様の大切な情報の管理強化に継続して努めてまいりたい。
(小池社長)
我々は「内部統制」と呼んでいるが、まず仕組みを作って、それがまず現場がちゃんと運用できているかをしっかり確認し、いわゆる「二線」と呼んでいる部門がそれをモニタリングをしてうまく運用できているかを確認していく。
ただやはり100%ということはないので、継続的に改善をしていくということをしっかりやっている。
さらに、これ全体を「三線」と呼ばれる内部監査が確認する仕組みをとっており、もちろん我々は100%を常に目指してお客様の信頼を損なわないように一所懸命対応させていただいているので、引き続き気を緩めることなく取り組んでまいりたい。
↑ ポチっと & ↓ Xでのシェア をお願いします。
Tweet


コメント