ほぼ日刊イトイ新聞『岩田さん: 岩田聡はこんなことを話していた。』を読む。

読書

任天堂の元社長として、ニンテンドーDSやWiiなど革新的なゲーム機をプロデュースし、天才プログラマーでもあった岩田聡さん。

ほぼ日刊イトイ新聞に掲載されたインタビューや対談、任天堂公式ページに掲載された「社長が訊く」シリーズから、その岩田さんの重要なことばを抜粋し、再構成の上、1冊にまとめられた本です。

5年以上前の本ですが、時代を超えた名著ですね。

もう、ぼくのしょうもない思いつきを月曜日に聞いてくれる人はいない。


仕事上のパートナーであり友人でもあった宮本茂さんのこのお言葉が、生前の岩田さんのお人柄を表していると思います。


岩田さんは、プログラミング、ゲームづくり、人とのコミュニケーション、さらには会社経営まで、「フィードバック」にこだわった「天才」という印象です。

それこそ「ゲームオーバー」の瞬間まで。


ー 適切な入力がなされれば、正しく出力される ー


根底にはこういった思想があり、はじめのうちは自分が立てた仮説が正しかったことが証明されること、すなわちフィードバックそのものに喜びを感じていらっしゃったのだと思います。

そうしたフィードバックの積み重ねにより、やがて「みんながハッピーであること」に人生の目的を見出すようになっていったのだと、私にはそう感じられました。

プログラムの世界は、理詰めです。
だから、もしも完動しないとしたら、原因は全部、プログラムしたこっちにある。



そして、決して他責にはならず、常に「入力」する側の自分のほうに原因を求める方でもありました。

だからあらゆる物事に対して謙虚でいられて、語り口がどこまでも優しいのでしょうね。


もっとリアルタイムでロールモデルとしてフォローさせていただいていれば、私の人生もまた違ったものになったかもしれません。

コンピューターと人間、双方に対する愛と信頼が高い次元で成立している、とても稀有な方でした。


あまり私ごときがたくさん引用しても野暮な感じがしますので、ぜひ本書をお読みになり、珠玉のことばの数々を味わっていただきたいと思います。

AI全盛時代に、岩田さんがどんな作品を作ってくれるのか見てみたかったです。
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