高配当株より増配株(3)~狙うは「若い安定成長株」。

投資スタンス

「若い安定成長株」の「増配株」としての魅力

「いまの自分」が支えられている一例が、【3836】アバントグループ です。


私が初めて買ったのは、約9年前の2016.3.25(当時は「アバント」)。

当時から8分割しておりますが、分割後に換算すると株価は143.7円、一株あたり配当金(予)は2.75円となります。

ストックビジネス主体でありながらまだまだ企業として成長段階にある、新興市場の「若い安定成長株」として購入したのですが、当時の予想配当利回りとしては1.91%に留まり、そもそも配当金目的の投資ではなかったことがお分かりいただけるかと思います。


現在の一株あたり配当金(予)は、そこから25円へと増加しています。

取得価額に対する配当利回りは17.40%へと上昇、一株あたり配当金の額は約9年間で9倍強になっており、「10年で10倍」も視野に入ってきている状況です。

このように、「若い安定成長株」として購入した企業が、やがて業容拡大を経て「大人」(旧:東証一部上場)になり、株主還元強化も相まって強力な「増配株」に変貌していく過程を、長期投資を通じて共有することができました。


主力の配当金の推移を見てみると、【3835】eBASE も「若い安定成長株」の時点からまさに似たような過程をたどってきていますし、【2303】ドーン についても「増配株」としての可能性を秘めていると感じています。

物色の盲点となる「若い安定成長株」

実は「若い安定成長株」の企業群は、指標上では際立ったものがなく、スクリーニングでは引っ掛かりづらいという側面があります。

それだけに、将来性に対する目利きが求められるということでもありますね。

  • ハイグロースでもなければ、高配当株でもなく、資産バリュー株でもなければ、(清原達郎氏流の)割安小型成長株でもない。
    強いテーマ性があるわけでもない。
  • インフルエンサーの立場からしても、エッジが利いておらず、どうせバズらないという理由から紹介しにくい。
  • 結果的に現在は放置されていて、割安感が相対的に増している。


こうした、物色の盲点となってしまっている「若い安定成長株」にこそ、「将来の自分」を支える「増配株」としてのお宝が眠っている気がしてなりません。


特に、リタイアまでに十分時間のある現役世代の方々には、将来を見据えてぜひこうした「若い安定成長株」にも目を向けていただきたいと思っています。

わざわざ「高配当株」への入れ替えをせずとも将来まとまった配当金が得られ、愛着のある企業への投資を継続できる可能性があるのですから。

  • 現役時代は、企業側での事業機会への再投資による価値増大を見守る。
  • リタイア後は、その間に育った配当金に支えてもらう。


こうした人生のフェーズの切り替わりを意識した「長期の配当戦略」も一考に値するのではないでしょうか。

(終わり)

「いつメン」ばかりの高配当株から、少し目線をずらしてみましょう。
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コメント

  1. むう より:

    株価の上昇に上乗せして、
    配当金が10年で10倍になることは、
    すばらしい成果ですね。

    まさに、推し活ならぬ推し投資☆

    長期投資は、
    子供を育てるように…

    ありがとうございます。

    • 6_suke より:

      コメントをありがとうございます。

      同じ企業に10年くらい投資できると、まさに子育てのように変化を楽しめるようになってきますね。

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