株主総会の後に開催された、個人投資家向け説明会の様子をお送りします。
参加人数は株主総会の時からは少し減って、25名くらい。
司会は窪田CFO。
前半では岩田社長よりB2B2Cである2nd eBASE中心にお話をさせていただきつつ、後半で窪田CFOより財務・会計面等のお話をさせていただくという、二部構成になる旨のお話が冒頭にありました。
この後半部分が今回新たに設けられたパートで、注目に値します。
今回は前半部分の記録です。
2nd eBASEについて
ビジネスモデルの説明等は株主総会で既に行っているため、ここでは2nd eBASEの各サービスの機能・導入事例の話やデモが中心でした。
e食住ちらし
まず紹介動画の案内がありました(以下の20分過ぎから)。
毎朝スマホにプッシュ通知が届く仕様となっており、確かに新聞の朝刊の紙チラシを代替するものになりそうですね。
(「紙からデジタルへ 次世代の購買体験がここにあります。」)
この後、静岡・神奈川地盤のマキヤの実際に稼働しているデジタルチラシをスマホで体験(チラシに〇を付けるような感覚でのブックマークなどもあり)できるデモがありました。
また通常ちらしには載っておらず、詳細情報を活用した比較購買に便利な、ユニットプライス(100gあたり〇円)は有用だと思いました。
これは現状においては多くのスーパーでなかなか実現できていない、ユニットプライス表示ができるということで、対小売に訴求できるポイントでもあります。
この後、今後の機能拡張版として、3つほどアプリ機能紹介(一部AIも活用)のデモがありました。
現在開発中でニュースリリース未済のため、ここでは詳細は伏せさせていただきますが、主婦(夫)目線に沿っていて、私自身も使いたいと思うほど実用性も感じられるものでした。
(こちらは会社からの発表をお楽しみに!)
ビジュアルレシート
マキヤさんでテストを繰り返しており、消費者向けリリース直前まで来ているとのこと。
こちらも、買い置き(在庫管理)機能、集計(何にお金を使っているか、家計簿的な使い方も可)機能、そこから小売へ情報提供をすることによるレコメンド機能の説明と合わせ、デモがありました。
e食住カタログ
某家電量販の成田空港の免税店における、多言語対応のPOP(e食住カタログへ誘導)の事例紹介がありました。
e住なび
約5万ユーザーが利用中だが、いずれは「e食住ちらし」に誘導、利用いただくことを考えているとのこと。
(窪田CFOより補足)
例えば、積水ハウスで新築の家を建てる、ダイワハウスの賃貸住宅に入るとなった時に、住宅設備の取説一式がセットされた状態でアプリが提供されるので、我々が特に営業しなくても、彼らが年間数万棟建ててくれており、必然的にエンドユーザーが増えていくのでハンズフリーで広がっている状態。
その設備の利用状況も管理されているので、リコール情報やメンテナンスの案内もスマホでお知らせすることができるため、ハウスメーカー側からは前向きな評価を得ているようです。
パッケージQR
商品パッケージにQRコードを表示し、アレルギー情報やその食品を使ったレシピ等を、多言語対応で表示するソリューション。
メーカーもしくは小売のPB品(トップバリュ等)向けに提案を始めているとのこと。
岩田社長からの2nd eBASEに関する説明のパートは以上です。
この後、窪田CFOより前半パートについて以下の補足説明がありました。
(窪田CFO)
色々なシーンで2nd eBASEは進捗している。
マーケティングの方たちに言うと、皆さん「ええな」「やりたいな」と言うが、誰一人稟議を上げようとしない。
トップダウンじゃない限りは稟議を上げて決裁を受けなければいけないが、DXを一般のメンバーから進めていこうとする試みは、(先ほどは世の中のDXはどんどん進んているという意見もいただいたが)現実には世の中のDX同様、うまくいっていない。
今お見せしたようなものは非常に皆さん消費者に近いところにあるが、B2B2CでありBをどう攻めていくかが課題。
これは、1st eBASEでeBASEjr.をばら撒いて、生協さんを皮切りに集めようとした時によく似ていると思う。
(eBASEjr.は)最初はなかなか広がらなかったが、今や二十数万ユーザーになった。
隣がやると、我々もやるというふうに。
例えばPayPayのように、QRコードを読むサービスは昔からあったが、ある時にブレイクしていきなり増えるということが起こる。
我々はこれからも伸びていけると思っており、この2nd eBASEに賭けている。
我々の出身は凸版の研究所であり、(商品データを扱うことに関して)お家芸のところからスピンアウトしてきているので、ここを集大成として賭けたいと思っている。
ここからの後半が、今回新たな試みとして大変興味深い内容となりました。
(続く)



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