日本株に悲観するのは簡単。でもそこにこそチャンスがある。

投資スタンス

労働人口の減少傾向、国民負担率の異様な高さ・社会保障の制度疲労、混迷の度を極める自公連立政権…

いま、日本という「国」を悲観する材料には事欠かない状況にあります。

しかしだからといって、「日本株はもうダメだ」となってしまうのはあまりに短絡的だと感じています。

企業単位で見れば、世界と伍して戦っているグローバル企業はいくらでもあります。


そしてさらに言えば、長い目で見れば、むしろニッチな内需関連株の方に株としての旨味があるのではないかと、最近強く思うところであります。

そのような企業は、欧米のジャイアント企業を相手にしなくて済みますし、世界中からお金が集まる投資対象は、割高感との戦いともなりがちだからです。

キーになるのは「課題の大きさ」。

内需関連株で考慮すべきは、TAMの大きさだと思っています。

TAMとは、「Total Addressable Market」の略で、ある市場の中で獲得できる可能性のある最大の市場規模、つまり商品・サービスの総需要のことを指します。

言い換えれば、「課題の大きさ」です。

私が内需関連株で特に有望だと考えているのは、一つ例を挙げれば以下のような特徴を持つ企業の株です(他にも色々パターンはあるかと思います)。

  • その企業の現在の業容と比較した場合の・・・・・・・・・・・・・相対的なTAMが十分大きい。
    (絶対的な市場の規模は問いません。)
  • 旧態依然で課題が明確な業務プロセスの「置き換え需要」がハッキリと見えており、参入障壁も構築済で、ほぼ非競争の状態でその需要を満たしていくことができる。
  • 伸びしろの大きさが数字として見えていればベスト。
    (例えば某社は、ある対象市場における「置き換え需要」だけで、現在の20倍に業容を伸ばすことが可能と見ています。)

こういう状況が揃っていれば、実態把握がしやすく評価が追いついていない日本株のほうが、投資対象として有望である気もしてきませんか?

評価が反映されるにはもしかしたら多少時間がかかるかもしれませんが、やがて「成長期間の長さ」に対する認識が広まることによって報われるはずです。

だからこそ私は、日本株で長期投資をしているのです。


投資するにあたっては、国単位ではなく企業単位で物事を考えたいものです。

日本は「課題先進国」でもあり、個々の企業ができることもたくさんあるのですから。

国内だけで10倍、20倍に伸ばせる余地が見えているのなら、海外のことは後回しでも構いません。
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コメント

  1. 鈴木 康宏 より:

    個別株投資には個人的にはちょっと曲がりやな性格の方が向いてると思っています。みんながAIだ半導体だといってたらそれ以外の分野を重点的に捜してみるとか日本株オワコンといわれたら嬉しくなるとか中国はダメと言われたらあんな人口の多い国無視していいの?とかだからちょっと変わり者扱いされがちなのかも(ろくすけさんは除きます)

  2. むう より:

    日本の「国」ではなく、「企業」をみれば、
    世界と伍している企業は多くある

    たしかにそうだと思います、
    個別株探しに、私も期待を持っています

    「課題先進国」について、
    日本は課題は早く見つけることができても、
    解決することは苦手ですよね

    アカデミックな研究では世界の先端にいたとしても、
    産業実装に時間がかかり、
    他国に抜かされるのは、常のことなのだと思います

    世界的に重要で儲かる課題ではなく、少しニッチな課題に向かう企業が
    日本という国で成功しやすいのかもと思ったります

    • 6_suke より:

      日本企業の中でどういう特徴を持った企業だったら世界で勝負になるのか、内需関連でない場合はよく考えて投資する必要がありそうです。

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